公開日：2016年2月25日　更新日：2016年2月25日

夏休み子どもエコプロジェクト効果絶大

　当区では小学校4年生から6年生まで、3年をかけて計画的に環境学習を行っています。4年生は「環境スタートブック」、5年生は「夏休み子どもエコプロジェクト」、6年生は「キッズISOプログラム初級編」というように、年を追うごとにハードルが高くなってきます。

　例えば5年生のエコプロジェクトでは、夏休みの宿題としてワークブックを配り学習を展開していきます。まずは地球温暖化問題への気づきからスタートし、CO2をできるだけ出さないよう身近な節電の工夫を考え、ご家族と協力しながら実践し、節電効果を検証するという、一連の流れとなっています。

　今回、昨年のプロジェクトの結果報告を受け大変驚きました。というのは、区内小学校5年生4,342人が3日間プロジェクトに取り組んだ結果、節電に成功した電気量は約11,629キロワットにもなったからです。これは平均的な家庭が使う電気量の約2年3カ月分に当たるというのです。取り組んでくださった皆さん、本当にありがとうございました！

　期間はたった3日間。しかも工夫の内容は決して特別なものではなく、「照明はつけっぱなしにしない」、「使っていない電化製品はコンセントからプラグを抜く」、「冷蔵庫を開ける回数を減らす」など、ごく一般的なことばかり。それでも一つひとつ丁寧に、しかも徹底すればこれだけの成果が得られるという証明です。逆に言えば、「私一人くらい」とか「これくらい大したことない」の積み重ねが、どれほど無駄な電気の使用につながるのか思い知らされました。

　地球環境のためには、一人の100歩より、同じ100歩でも100人の1歩の方が大切だと改めて思います。一人でも多くの人がとにかく1歩踏み出してくれれば、それが2歩目3歩目へとつながる可能性が膨らむからです。

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