公開日：2015年12月11日　更新日：2015年12月11日

「あだちっ子歯科健診」始めました

区立保育園の歯科健診結果から、子どものむし歯は4歳から6歳において急増していることがわかりました。しかも、区では中学3年生まで医療費がかからないにも関わらず、未治療のむし歯の割合も多いのです。「乳歯はそのうち生え変わるから、痛くなったら治療すればいい」と、放置する保護者も多いのかもしれません。ですがむし歯をそんなに簡単に考えないでください。うまくかめないため丸飲みや早食いになり、肥満や糖尿病をはじめとした生活習慣病を引き起こすこともあるからです。
区では3歳児歯科健診以降、就学児健診までの間に法定の歯科健診がないことが、就学前後にむし歯が急増する原因の一つと考え、4歳から6歳までのすべての子どもを対象に「あだちっ子歯科健診」を実施し、受診が必要な子どもの保護者には、担任の先生から受診勧奨していただいています。2カ月たっても受診報告書の提出がない家庭には、更にもう一度勧奨していただきます。3歳児健診の場合、必要な方には保健総合センターの歯科衛生士が同様に勧奨します。
「何もここまで」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、普段からむし歯にならないような正しい歯みがきを心がけ、「必要な場合には早めに治療」という習慣を子どもの時分に身につけておくことが、一生を通じた健康な体と心を作る源と考え、背中を一押しする「おせっかい行政」を展開しています。
これまで小学1年生でむし歯がないお子さんの割合は、23区中23位と不名誉な結果でしたが、現在は一つ上がって22位へと、わずかではありますが好転の兆しも見え始めました。熱心な取り組みを進めてくださる幼稚園・こども園・保育園を表彰する制度も新設しました。仕上げみがきなどには、保護者の皆さまのご理解、ご協力が不可欠です。ご家庭・施設・行政が一体となって進めていかなければ効果は上がりません。長寿社会の今だからこそ、歯は長くお付き合いする体の一部です。後悔先に立たずとならないよう、くれぐれもご用心を。

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