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公開日:2026年3月16日 更新日:2026年3月16日
現在、足立区立郷土博物館では、企画展「千住・足立の文化遺産展」の後期展示を開催中です。前期は、千住の琳派の作品が中心でしたが、後期は、狩野派・谷派の絵師たちが残した模写や絵手本の展示をお楽しみいただけます。
かつて絵師たちは絵手本を見ながら、その流派の技術や感性を受け継ぎ、作品を模写することで筆遣いや構図を学んだそうです。そのお手本や模写類を総じて「粉本(ふんぽん)」と呼びます。本と聞くと、綴じた冊子をイメージしますが、横に長い巻物だったり、一枚ペラのものだったりと、形態はまちまちです。
なぜ千住や足立に粉本が多数確認されているのか不思議ですが、担当者いわく、よくぞ自然災害や戦争を潜り抜けてきてくれた。保存状態も良く、まさに奇跡と。
貴族化した将軍から下級武士に至るまで、絵画は武士階級の基本教養とされていました(武士も大変!)。江戸琳派の酒井抱一(さかいほういつ)は姫路藩主の弟というリアルセレブでしたし、千住の琳派絵師だった村越其栄(むらこしきえい)も幕府の役人でした。京都は町衆文化ですが、江戸は基本的に武家文化であり、千住・足立も武家文化の一つの拠点だったと言えるそうです。
開催は4月12日(日曜日)まで。ちょうど午年でもあることですし、狩野派と谷派の「百馬図」を見比べるのも一興です。
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