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公開日:2025年3月27日 更新日:2025年3月27日

郷土博物館リニューアル後の展示に向けて

 令和7年4月26日(土曜日)のリニューアルオープンに向けて、現在、郷土博物館の職員は引っ越し作業に追われています。

 平成24年の区制80周年を契機に本格化した文化遺産調査の結果、美術専門家から「美と知性の宝庫」と太鼓判を押されることになった作品の数々が発見されました。その背景には千住の旦那衆がいわゆるパトロンとなって、絵師などを支えた独特の文化的な風土があったのです。

 郷土博物館の開館は昭和61年のことでしたが、当時は学芸員すら区内に美術品が眠っているとは想像もつかなかったと言います。当初の収集品は農具や生活用具などばかりでしたから、当然、屏風や掛け軸などの常設展示スペースはありません。そのため今回のリニューアルにあたっては、新たに美術の視点を加え、館内のアップデートを試みました。

 令和7年は千住宿開宿400年の節目の年でもあるため、秋には特別展「千住宿400年」も企画しています。なんと言っても注目は千住の地名の由来とも言われる、勝専寺(通称千住の赤門寺)の秘仏・千手観音像のお前立ちが初公開となることです(※)。

 千住も空襲でかなりの被害を受けたにもかかわらず、文化遺産の数々が現在に継承されたことは奇跡とも言えます。

 故郷足立の文化的な厚みを存分に堪能いただける郷土博物館リニューアル後初の企画展「千住・足立の文化遺産展」(前期)は、リニューアルオープン日の4月26日(土曜日)から6月29日(日曜日)までの開催です。

(※)お前立ちとは、参拝のための仏像です。なお、勝専寺の「専」の字は旧字体ですが、表示の都合により新字体を使用しております。

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