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公開日:2024年12月27日 更新日:2024年12月27日

「じんがんなわ」奉納

 令和7年は巳年。区内で、蛇にまつわる伝統行事が500年以上受け継がれていることをご存じでしょうか?

 室町時代中期の文明年間(1469年から1487年)に大乗院(足立区西保木間)で始まったと言われる「じんがんなわ」がそれです。令和4年3月には都の「指定無形民俗文化財」の指定を受けました。

 言い伝えはこうです。大乗院の薬師堂には薬師如来の使いである白蛇が長く住んでいましたが、戦乱の渦中にお堂が焼失。以後、白蛇の姿が見えなくなってしまうと、周囲は飢饉に悩まされるようになりました。飢饉の原因は「白蛇がいなくなったから」と考えた村の人々が、わらで蛇を作って祀り、白蛇の霊を鎮めたというものです。名称の由来は定かではないそうですが、一説に「神願縄」とも伝わります。

 「じんがんなわ」は稲わらで編んだ大蛇で、毎年大乗院のイチョウの木に奉納します。前年の大蛇を燃やした灰を新しい大蛇の目の中に入れ、毎年継いでいくそうです。

 現在地元の保存会のメンバーは約30人。最高齢は96歳とのこと。今後もしっかりと後世に伝えていきたいと話されています。

 来年の奉納は令和7年1月13日(祝・月曜日)です。巳年にちなんだ地元の伝統行事をぜひ会場でご覧ください。巳年となる来年は、例年と違ったご利益が期待できるかも?しれません。

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