国内でも珍しい鉄塔が足立区内に

　先日、東京電力パワーグリッドの方とお話しした際に、「足立区内にこのような鉄塔があるんです」と見せてくださったのは「鹿浜線No26」という鉄塔の写真。何が珍しいかといえば、鉄塔に「ジャックと豆の木」をモチーフにしたイラストが描かれているのです。

　この鉄塔が建っているのは「足立区立南椿公園」の中（足立区椿1-5-1）。昭和63年に現在の位置に建て替える際、公園のイメージと調和してシンボルとなるよう、この形式を採用したとのこと。基礎部分にはレンガ状の装飾も施してあり、公園の風景により溶け込むようにという工夫が感じられます。

　ご存じ「ジャックと豆の木」は、魔法の豆が巨木へと成長し雲の上まで伸びるという童話です。高さ47メートルという鉄塔に描くにはまさにぴったりの題材と選ばれたのだと推察しますが、問題は経費。絵を描くにも、良好な状態に維持するにも、かなりの経費が必要となるためその後は採用されず、「イラスト付きの鉄塔は日本広しと言えどもここだけかも？」というお話もありました。

　全国の鉄塔をホームページで公開したり、カードにしたりしている東京電力パワーグリッドさん。マンホール同様、コアなファンも多いようです。