公開日：2023年11月29日　更新日：2023年11月29日

横山家での出張展示、大盛況のうちに終了

　先日ブログでもご紹介しました、千住にあるかつての紙問屋「横山家住宅」での郷土博物館出張展示は、2日間で合わせて918名もの方々にご来場いただき、誠にありがとうございました。広報紙を握りしめた方、「区長のブログを読んで」と言ってくださる方もいらして、重ねてお礼申し上げます。

　また8代目の現当主・横山恵章様自ら、2日間とも立ち続けで来場者へ丁寧にご説明くださり、感激しました。

　現在は郷土博物館でお預かりしている数々の美術品も、里帰りした実家（？）で大勢の方々に観ていただけて、さぞかし誇らしかったのではないでしょうか？心なしか、郷土博物館で観た時よりも一層輝いて見えました。

　ご当主のお話で印象深かったのは「地震があったら、外には飛び出すな」という先祖の教え。いかに造りがしっかりしているかの証です。関東大震災でもびくともしなかったと伺いました。

　当日、昔の商家の造りに詳しい方のお話で、ご当主もご存じなかった揚戸（あげど）の存在が明らかになりました。簡単に言うと、お店を開閉する際に使う木製のシャッターです。今は落ちてこないよう、しっかりと固定してあります。降ろせば二度と元には戻せないだろうということで、残念ではありますが当時の姿をうかがい知ることはできません。

　令和7年は千住宿開宿400周年の記念の年に当たります。街の随所に当時の文化が香る拠点を設けた回遊イベントの開催など、企画の夢が膨らんだ2日間でした。

お問い合わせ