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公開日:2023年6月30日 更新日:2023年6月30日
コロナ禍の最中、区内のごみ集積所を荒らすカラスの問題がクローズアップされました。折りたたみ式のごみ収集コンテナ「とりコン」は、出し入れ等のできるスペースや、歩行者の通行の妨げにならないことなど、設置に一定の条件が課されるため、被害が頻繁でも全ての場所に設置できるわけではないのが悩みの種でした。
何かほかに対策はないかと担当が研究を重ねていたところ、見つかったのが「クロウラボ」でした。20年間カラス研究をしている国立宇都宮大学 特任助教の塚原さんが中心となって立ち上げた企業とのこと。早速お目にかかってお話を伺いました。
お話によると、大前提は「ごみを出す人のマナー」とのこと。「ここは恰好の餌場」とカラスが認識すれば、何度でも狙われます。特に飲食店の残飯はカラスにとってはご馳走。ごみをネットの中央部にくるむように入れる等、ごみ出し時の協力が欠かせません。
その上で、区が試験的に導入を決めたのが「クロウコントローラー」です。カラスの言語を発する装置で、例えば「ここの餌は不味い」「ここは何だか危険そう」などのカラス語が流れる仕掛けです。一度音声を聞いてみましたが、当然のことながら、私には違いが全く分かりません。
特に被害が集中する集積所から5か所を選び、現在、順次装置を設置しています。設置にあたっては、ご利用になる方々にも、ごみ出し時のマナー遵守をお願いしていきます。
朝の通勤や通学の途中で、ごみが散乱している様子を見ると、不快に感じますし、朝から気分も萎えがちに。実験の状況は改めてお知らせしますね。
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