足立区産の無農薬米を育てよう

　「春の花まつり」で都市農業公園（以下、都市農）を訪れた際、園長から「区のふるさと納税の返礼品として、期間限定で都市農産のお米を用意していたのですが、応募が少なくて残念です」とのお話を聞いて、改めて返礼品の一覧をチェックしてみました。確かに当時担当者から「足立区産のお米も品目に入った」と、報告を受けていました。失念しており、大変恥ずかしい次第です。

　その足立区産の米作りに挑戦するのが「『手植え』で『田植え体験』」のイベントです。区内で昭和45年ごろまで実際に行われていた「手植え」方式により、米作りの大変さを体験できる区内では稀有な事業です。苗を植えた後も、無農薬、無化学肥料で育て、除草作業も手押しの除草機と徹底しています。

　作業中は、農薬を使用している田んぼでは出会えない、東京都で絶滅危惧IA類に指定されているトウキョウダルマガエル（褐色の体に緑の筋と黒色の斑紋のある、トノサマガエルとよく似たカエル）や、ヤゴ等の水生昆虫も観察できます。

　遠方に行かずとも、自然体験が満喫できるのも足立の良いところ。今年の募集は既に終了していますが、6月3日に行われる作業の様子や、その後の苗の成長は逐次発信していくそうです。例年11月中旬ごろに販売する都市農米には、このイベントで植えたお米も含まれています。ぜひ、チェックしてみてください。