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公開日:2023年5月8日 更新日:2023年5月8日

足立区有形文化財に煉瓦(レンガ)製の神社が

 足立区文化財保護審議会の答申を受け、足立区教育委員会は新たに4件の文化財の登録を決定しました。

 そのうちの3件は煉瓦造りの神社です。神社といっても煉瓦でできた祠(ほこら)といった方が現物に近いと思います。

 明治から大正期にかけて区内には煉瓦工場が多かったと言います。その理由を区の学芸員に確認したところ、煉瓦の製造に最適な粘土質の荒木田土(あらきだつち)が、現在の隅田川(かつての荒川)や綾瀬川の沿岸で産出されたためだそうです。また製造された煉瓦の運搬に、水運を活用できたことも利点となりました。

 木造の祠が一般的な中、地元で焼かれた煉瓦で造られていることが文化財登録につながりました。地場産業と信仰の融合の形として、興味深いですね。3件の文化財のうち2件はそれぞれ堀之内氷川神社(堀之内1-7-4)、島氷川神社(鹿浜2-28-4)の境内でご覧いただけます(1件は個人宅のため非公開)。

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