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公開日:2023年2月28日 更新日:2023年2月28日

対馬市から足立区へ感謝状が

 昨年9月、「あだちな毎日」上で「国内希少野生動植物種指定」のツシマウラボシシジミを生物園で特別公開します、とお伝えしました。

 本種は長崎県の対馬北部のみに生息している蝶ですが、2012年に絶滅に瀕していることが判明し、保全団体から大温室を有する当区の生物園に「繁殖試験ができないか」との相談が寄せられたことがきっかけとなり、2013年には交尾と採卵に成功しました。

 2014年には環境省から「生息域外保全推進モデル事業」として正式な協力要請を受け、「交尾に適した環境」「室内での採卵方法」「幼虫の飼育」などの解明に貢献してきました。

 これらが評価され、本年3月21日に竹の塚地域学習センターで開催される「第3回 ツシマウラボシシジミ保全シンポジウム」の席上で、対馬市長から足立区に感謝状が贈呈されることになりました。

 対馬という島全体が一つの市を構成していて、人口はおよそ3万人。日本の中で最も朝鮮半島に近い地です。改めて地図で場所を確認し、その距離に呆然となりました。はるか遠く、環境も全く異なる足立の地で、絶滅寸前の蝶が命を繋いでいる。そのお手伝いをしていることを、ぜひ区民の皆様にも知っていただきたいと思います。

 実際には何もしていない私が大きな顔をして感謝状を頂戴するのは面映ゆいですが、区の代表ということでお許しください。ツシマウラボシシジミは今年も4月下旬から5月上旬にかけて生物園で特別公開を予定しています。

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