「LGBTを知る本」が出来上がりました

　さまざまな調査によると、日本ではLGBTの当事者は人口の約3％から10％とされています。数の上からは、概ね学校の1クラスに1人以上は性的マイノリティが存在することになります。「今まで生きてきた中で、自分の周りにはLGBTの人はいなかった、という人がいますが、それは本人が周囲に気付かれないようにしていたからであって、必ずしも存在していないということではありません」と当事者の方から伺ったことがあります。

　完成した小冊子は10ページ程の限られた紙面ではありますが、「どうあがいても自分の意思でセクシュアリティは操れない」というトランスジェンダーのAさん、戸籍上は女性でも本来の性は男性という生徒さんを担任した経験のある教師、「女の着ぐるみ脱ぎます」と当時22歳のお子さんからカミングアウトを受けた親御さんの率直なコメントを掲載しました。

　Aさんは「性的マイノリティをどうしても受け入れられない人もいると思います。だからといって、相手を傷つけても良いということにはなりません」と。しっかりと胸に刻みたい言葉です。