ここから本文です。

公開日:2022年2月17日 更新日:2022年2月17日

「じんがんなわ」が都の文化財に指定へ

 足立区の指定無形民俗文化財の一つに「じんがんなわ」があります。西保木間二丁目にある真言宗のお寺、大乗院の門前に住む人々により、500年以上前から行われていると伝わる地域の伝統行事です。

 この「じんがんなわ」、東京都の指定無形民俗文化財に指定されることが正式決定しました。足立区からは初となる快挙です。毎年成人の日の集いと重なるため、お邪魔できないのが残念です。皆さまには近日中に区ホームページに掲載予定のPR動画でお楽しみいただけます。

 室町時代(応仁の乱のころ)、大乗院の薬師堂が火事で焼けた際、住み着いていた白蛇がいなくなってしまい、それ以後地域に疫病と飢饉がはびこったため、白蛇に似せた藁の大蛇を作り無病息災・五穀豊穣を祈願したことが始まりと言われています。「じんがんなわ」は、「神願縄」「蛇が縄」「蛇の願縄」がなまったものと考えられるそうです。

 行事に先立ち、一年間木の上から地域を見守って、ボロボロになった大蛇を降ろし燃やします。燃やした灰を使って、新しい大蛇の目と鼻を作るのです。私はすべて焼いてお仕舞いにしてしまうのではなく、新しい身体の一部として生まれ変わらせることが、この行事の一番のポイントだと思うのです。

 新しい蛇の頭や胴体は、丁寧に藁を編み込んで作り上げていきます。胴体は6メートル程。出来上がった蛇は、じんがんなわ保存会の方がお寺の敷地内に植えられたイチョウの木の上に蛇が這うような形にくくり付けます。これでまた一年、地域をしっかりと見守ってくれるというわけです。

こちらの記事も読まれています

 

お問い合わせ

足立区役所
〒120-8510
足立区中央本町一丁目17番1号
電話番号:03-3880-5111(代表)
Eメール:voice@city.adachi.tokyo.jp

all