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公開日:2022年1月28日 更新日:2022年1月28日

臭いの苦情に対してはどのように対処?

 区長になって丸14年が経過しても、「えっ?初めて知った!」と驚いたのが「区民による臭気確認テスト」の実施方法でした。

 例えば「〇〇ラーメン店からの総菜のにおいがひどい」等と、区民から臭いに関する苦情が寄せられると、区では今後の指導方針を検討するため、臭気の濃度を判定する目的で「臭気パネルテスト」を行います。

 まず現地で悪臭を採取(ビニール袋に臭いを詰める)。次に区民の代表者6名に臭気の確認を行っていただきます。袋を3つ用意します。1つは現地で採取した臭い入りの袋。残り2つは無臭の空気を入れた袋です。3つの袋の中から臭いのする袋を当てていただくテストを3回繰り返します。6人の正答率から、規定の計算式を用いて臭気の強度を算定、基準を満たしているかどうかを判断します。この結果から事業者に改善を求めていくのです。

 私は以前にお香を習ったことがあって、嗅覚が乏しいことを実感した経緯があります。訓練にもよると思いますが、「人によって嗅覚にも差があるのでは?」と担当者に話したところ、特にモニターには敏感な方を選考させていただいているとのこと。

 工場や建物の解体の振動などは計測器を使って揺れの大きさをはかり、改善を求めることができますが、臭いに関しては測定器がないため、このような手法をとるのだそうです。担当は環境部の公害規制係でした。

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