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公開日:2021年7月19日 更新日:2025年1月16日
「足立区入谷五丁目に、戦時中墜落したB-29のタイヤが残っているのをご存知ですか?ツイッターで少々話題になっています」との「区民の声」をいただきました。
いまでは「B-29」をご存知の方も少なくなったと聞きましたが、太平洋戦争中のアメリカ軍の爆撃機のことで、東京をはじめ日本各地を空襲し、当時、知らない日本人はいない飛行機でした。
現在も民有地である農地の一角に確かにタイヤは残っています。平成10年発行の『足立風土記稿 地区編4・舎人』に記載があり「GHQの記録を調べなおしたところ、昭和20年5月26日の墜落と公式記録が残っていた」そうです。ちなみに搭乗員は全員死亡したとのこと。墜落場所は現在の入谷のトラックターミナルあたりのようです。「旋回して落ちてくると、だんだん翼が見えてきて、あの時の熱気はすごかった」と、目撃者が当日の様子を語っています。
墜落機のプロペラの一部(プロペラブレードの一片)は一時入谷南中学校に保存され、現在は郷土博物館が所蔵しています。一部分のみでも長さ約150センチメートルとかなりの大きさがあるため、全長を考えるといかに「B-29」が巨大であったかがわかります(※)。
戦後76年を経て、実際に戦争を体験した方から直接話を聞ける時間はそう長く残されてはいません。焼夷弾が降り注ぐ中を命からがら逃げまどい、爆弾の落下地点からたった数センチの差で、生死が分かれた運命。そうした話を物心ついてから折に触れて母から聞かされて育った私にとって、最も恐ろしいのは記憶の風化です。
※文中、墜落機のプロペラに関する記載箇所について:一部のみ現存するプロペラの長さを元に、表記を改めました。ホームページへの掲載およびA-メール配信後の修正となり、お詫びいたします。(2025年1月16日)
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