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公開日:2021年4月30日 更新日:2021年4月30日

御宿場印の由来を

御宿場印

「千住宿」御宿場印

 「春は千住」(4月21日)でお知らせした「千住宿の御宿場印」を、名刺の裏に印刷してみました。今回はこの印について簡単にご説明します。

 まず「千住宿」の文字ですが、江戸時代(弘化2年・1845年)に作成された古文書(議定証文之事)の中から拾いました。江戸時代の公式書体であった青蓮院流(しょうれんいんりゅう)の書体とのことで、千住河原町の青物問屋、星野家に伝わった資料です。

 また中央の朱の印ですが、希少な宿場の「公印」で、「千住宿伝馬所」と書いてあります。伝馬所とは参勤交代から書状の送達まで、宿場の交通機能の中心だったとのこと。現在の東京芸術センター前広場にあった問屋場の中にあったそうです。印文はてん書体です。これも、千住仲町に住んでいた町役人、高尾家に伝わったものです。

 バックにグレーで印刷されている浮世絵は参勤交代の図ではなく、かごに菊花紋が用いられていることから、日光門主の宮様の行列ではないかと。浮世絵の出版は幕末(慶応元年・1865年)です。

 右上の朱印「日光御街道」は今回の企画に合わせて作成されたもので、他の宿場でも共通して使用しています。

 千住の御宿場印のデザインは、郷土博物館とも知恵を出し合いながら制作しました。今後季節によって限定印を考えるなど、工夫も凝らそうと観光交流協会では思案中です。

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