公開日：2021年2月17日　更新日：2021年2月17日

たかがチラシ、されどチラシ

　「住民の心をつかむ自治体チラシ　仰天！ビフォーアフター」と題した本が、学陽書房から出版されます。足立区がこれまで制作してきた行政チラシの改良前と改良後を対比させ、デザインがどのように変化したか、その結果どのような効果が上がったのかを紹介する内容です。

　足立区は、平成22年に23区初となる「シティプロモーション課」を設置しました。当時はイメージアップ戦略に苦慮していた時期で、「職員一人ひとりがシティプロモーター」を旗印に、各課が抱える事業やイベントなどのポスター、チラシの内容を精査し、区民にわかりやすく、かつアピールできる内容にと、シティプロモーション課の職員が調整役を果たしながら、ブラッシュアップを図ってきました。

　設立当初は、チラシのデザインなどを再考すれば余計な手間が増えるため、「余計な口出ししやがって」との陰口がシティプロモーション課職員の耳に届いたほど風当たりの強い状況ではありましたが、11年経った現在、一手間かけることが当たり前になり、職員の意識も変化したと感じます。

　区民の皆さんは完成した形でしかチラシやポスターを目にする機会はありませんが、そこに至るまでにどのような苦労があったのか、この本をご一読いただければ一目瞭然。また、自治体職員だけでなく、企業や団体のチラシ作成担当の皆さまにとっても、きっとお役に立てる一冊かと。

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