すっかりきれいになりました

　令和3年1月18日（月曜日）から22日（金曜日）まで、本庁舎アトリウムにおいて「きれいになった綾瀬川の今」と題したパネル展を行います。

　綾瀬川といえば、昭和55年から平成6年までの15年間連続で、全国1級河川の水質ワーストワンという大変不名誉な状況が続き、周囲にお住いの皆様にもご心配をおかけしてきました。この状況を改善すべく、国、都、埼玉県、流域自治体とその住民が一体となって、約35年間にわたり浄化対策を講じてきました。

　その結果、最悪の状態であった昭和46年のBOD（生物化学的酸素要求量）数値100に対して、令和元年度は2.5と劇的な改善を見るに至ったのです。上流に下水道が完備されたことが一番の要因ではありますが、クリーン大作戦や子どもたちによる水質調査など、継続的なソフト事業の積み重ねも見逃すことはできません。ご協力に心から感謝申し上げます。

　パネル展では、流域に生息する魚や野鳥などの標本やはく製展示のほか、綾瀬川が描かれた浮世絵や、昭和初期の綾瀬川の様子が懐かしいモノクロ写真の展示も行います。

　綾瀬川は江戸時代に足立区内の内匠橋から綾瀬までを、また、荒川放水路の建設時に、綾瀬から葛飾区内の中川合流地点までを、人の力で掘りあげた河川であることを、知っている方も少なくなったのではないでしょうか。ゆっくりご堪能ください。