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公開日:2020年11月6日 更新日:2020年11月6日

名家のかがやき

名家のかがやき展

名家のかがやき展

 区制80周年の記念事業の一環として本格化した、区内の文化遺産調査。その成果については、「美と知性の宝庫 足立」という、少々面はゆいくらいの冠を付けた郷土博物館の企画展を通じて随時公開してきました。

 江戸琳派につながる絵師の系譜や、才能のある絵師たちを財政的に支えるのみならず、「酒合戦」のような文化的イベントを自らも楽しみつつ、企画・開催してしまうという、文化芸術を愛し、積極的に行動する数多くの人々がかつて私たちの街には存在していたのです。

 調査は現在も順調に進んでおり、今回はなんと、狩野探信(教科書にもでてきた狩野派のうち、江戸に本拠地を移した「江戸狩野」の祖、あの狩野探幽の子)作の屏風の存在が判明しました。旧大名家所蔵品と考えられ、希少性の高い秀逸作と専門家にも評価されました。探信の屏風作品は国内外に数が少なく、軸物も多くはボストン美術館収蔵とのことで、世界に通用する作品と区の担当者は言います。

 戦争で焼けずに残った作品が、散逸せず今日まで残っていることは、特に都内ではほとんど例をみない点においても、当区は量・質ともに「宝庫と胸を張ってよい」と、これまた専門家の先生の嬉しい一言をいただいています。

 郷土博物館開館当時は、美術品が区内から多数発見されるとは担当者も想像すらできず、館名も「美術館」ではなく「博物館」となったとか。11月29日(日曜日)から2月23日(祝日・火曜日)まで開催の「名家のかがやき」展で、ぜひ逸品の数々をご堪能ください。

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