飼い犬の予防接種忘れていませんか？

　今年5月、2006年以来14年ぶりに国内で狂犬病の発症が確認されたとの新聞記事を読みました。外国籍の男性が入国前の2019年9月、フィリピンで足首を犬にかまれていたそうです。

　狂犬病は人や犬など哺乳類に共通する感染症で、いったん発症すると効果的な治療法はなく、ほぼ100％死亡につながる恐ろしいウィルスが病原体です。そのため、飼い主には年に一度、飼い犬に狂犬病予防注射の接種が法的に義務付けられています。もちろん獣医さんでも受けられますが、区では区内の公園などを会場に、10月11日（日曜日）から集合注射を実施します。くわしい日程等は区ホームページなどでご確認ください。基本的に車でのご来場はご遠慮いただいていますが、舎人公園野球場西側会場のみ若干の駐車スペースがございます。

　昨年の台風19号の際も、ペットとともに避難所へ避難された方も大勢いらっしゃいました。狂犬病の予防注射は同行避難の最低限のルールでもあります。「コロナ禍ですっかり忘れていた」「獣医さんに行くのをためらっていた」という方はぜひこの機会をご活用ください。

　残念ながら足立区では、畜犬登録のある飼い犬の狂犬病予防注射の接種率は7割程度にとどまっています。家族も同然のペットならば、飼い主としての責任も忘れずに果たしていただけるようお願いします。