公開日：2020年8月5日　更新日：2020年8月5日

振り込め詐欺の撲滅に向けて

　先日の夕刊に「ATMに詐欺防ぐ電波　通話遮断装置試験導入へ」という記事が掲載されているのを目にしました。警視庁が10月にも特殊詐欺を阻止する目的で無人ATMに特別な装置を設置するという内容です。

　実はこれ、足立区では昨年から、全国の自治体の先陣を切って実施している事業なのです。この装置を設置するとATMの前で携帯電話やスマートフォンが使用できなくなるため、犯人からの指示の電話が受信できず振り込め詐欺の被害を未然に防止する効果が期待できます。

　ただ、「周囲の利用者に迷惑をかける」（電波の発生を調節できるので、そうした問題の報告はありません）、「通話遮断装置を設置されると機械に悪影響が生じる」等の理由により、協力してくださる金融機関が少ないのが実情です。

　そのような中、A信用金庫さん、M銀行さんは、積極的にご協力いただきありがたいことです。金融機関側にも色々言い分はおありかと思いますが、被害に遭うのは、各銀行の利用者、お客様（圧倒的に高齢者）です。詐欺の手口は巧妙化の一途をたどり、対策とのいたちごっこが繰り返されていますが、抜本的な解決のためにも、金融機関の皆様のご協力が欠かせないと思うのです。

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