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公開日:2020年6月11日 更新日:2020年6月11日

危険は雨が止んだ後にも

 昨年の台風19号襲来の際、区内の避難所となった学校等へ避難された方も、雨が弱まった夜半には、「もう大丈夫」と帰宅された方が大勢いらっしゃいました。「荒川の水位はまだこれから上がりますから」と担当者がお声を掛けても、聞き入れられなかったケースが多かったと報告を受けています。強引に引き留めるわけにもいかず、朝方にはあらかた空っぽとなった避難所がほとんどという状況でした。実はこれが大問題なのです。

 台風19号の際、千曲川の水が堤防を越え、決壊したのは午前3時から5時半頃でしたが、午前3時20分にはすでに「大雨特別警報」が解除されていました。全国の8つの河川でも「大雨特別警報」解除後に「氾濫発生情報」が出されています。

 上中流に降った雨が下流に達するには時間を要します。つまり台風が通過して雨が止み、大雨の恐れはなくなっても水位は上昇を続け、危険は去らないのです。これを教訓に気象庁は、3月末に「河川・気象情報の改善に関する検証報告書」を発表しました。内容を吟味して、今夏に備え、避難所派遣職員や地元関係者にお知らせしますが、何より、避難される区民の皆様にしっかりとご理解いただけるよう、お伝えしてまいります。

 本年は何より避難所の「3密対策」に頭を痛めています。今一度、お住まいの地域の浸水深(浸水域の水面から地面までの深さ)をお確かめのうえ、状況によっては上層階へ避難するなど、本当に避難所への避難が必要かどうか、是非、ご検討ください。

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