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公開日:2016年7月14日 更新日:2016年7月14日

夏休みの思い出といえば

 毎年この時期になると、宿題に悩まされた子ども時代の夏休みを思い出します。ドリルや漢字の書き取りなどは早めに片付けてしまう方でしたが、毎年頭を抱えたのが「夏休みの思い出」をテーマとした作文や絵、それと何と言っても自由研究。休みといっても家族で遠出をするわけでもなく、また題材について周囲に相談できるような大人もおらず、日ばかりたって気持ちは焦る、この繰り返しでした。

 そのせいか、様々な区の広報媒体の中で「夏休みの宿題応援します!」という文字を見かけると、意味もなくホッとしてしまいます。私のような思いをしているかもしれない子どもの、少しは手助けになっているかなと。

 「長期の休みほど、子ども一人ひとりの家庭環境の格差が歴然と表れる」と、元小学校の校長先生に伺ったことがあります。給食を食べられないために、休み明けに極端に体重を減らして登校してくる子どもがいるのは現実です。そこで本年から、一部の小学校において「放課後子ども教室」を夏休み期間中にも試行実施します。また、各地域学習センターに居場所としての「子どもフリースペース」を設けたりするなど、子どもを見守る体制を強化していますが、対策はまだ緒についたばかりです。とは言っても、「子ども食堂(※)」の展開や、株式会社ケロッグさんによる朝食用のシリアルのご提供など、支援の輪が広がりつつあることは大変ありがたく、頼もしい限りです。

 たとえ遠出ができなくとも、これと言って相談できる大人が周囲にいなくても、そんなお子さんこそ、家に閉じこもったりせず近くの公共施設に出かける勇気を持ってもらえるよう、様々な方々の声掛けをお願いします。

※子ども食堂:経済的に苦しかったり、ひとり親や共働きで食事の支度ができないなど、様々な事情を抱えた子供たちに無料もしくは低価格で食事を提供する場所。NPO法人、ボランティアの運営によるものが多い。

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