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公開日:2016年7月11日 更新日:2016年7月11日

聞きなれない「協創」

 あだち広報7月10日号の「葦立ち」に、「協創」について書きました。

 足立区基本構想審議会の皆さまからの答申で、これまでの「協働」に続く概念として示されたのが「協創」でした。「なんだかわかりづらい」。そんなお声も聞こえていますが、そもそも「協働」も、初めて聞いた時には雲をつかむような感じがしたものです。

 答申を受けて私なりに考えてみました。「協創」とは「協働」の発展形ですが、この先も「協働」が全て姿を消してしまうわけではないということです(中には「協働」のままでとどまるものもあると思うので)。

 次に「発展形」とは何かですが、すでに孤立ゼロプロジェクトやビューティフル・ウィンドウズ運動の中には、「協創」の域に達した事業があると考えています。例えば高齢者の訪問調査から始まったプロジェクトが、居場所づくりに発展したり、独自の見守り活動を実施している地域があります。また、地域の防犯パトロールから始まった活動が徐々に進化し、防犯まちづくり憲章を策定して「防犯まちづくり推進地区」に認定されたことなどがそれです。

 つまり、当初の想定からいい意味で事業範囲が拡大・発展し、地域課題の解決に多大な貢献を果たしていただいている、こうしたケースは既に「協創」と呼ぶべきではないかと思います。

 例示したのは区と町会・自治会等との事業ですが、「協創」のパートナーはそれだけにとどまりません。民と民の関係もあり得る(区内の信用金庫と大学とのコラボによる地元企業支援活動はその一例です)わけで、従来になかった新しいネットワークこそ、「協創」の醍醐(だいご)味と言えます。区の役割は、既成概念にとらわれず、常に新しいネットワークの構築に向かってアンテナを張り、必要とされる情報を必要とする方々に幅広く発信し続けることです。

 「協創」について個人的には以上のように考えています。今後基本構想・基本計画をお示しする過程で、広く皆様とも意見交換を行えるシンポジウムなどの場を設定していきたいと思います。

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