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公開日:2018年12月18日 更新日:2018年12月18日
梅田の明王院(梅田4-15-30)には、大きな松の木があり、ここにはいたずら好きのたぬきが出たということです。
明王院の不動明王は「赤不動」ともよばれ、多くの人々に親しまれてきました。
そして大正時代のころまで、境内に見事な大きな松の木があったということです。
この松の木は、境内に祀られている弁天様のそばにあり、弁天様の松とよばれていました。
ある月夜のこと、隣村にでかけた親子が帰り道を急いでいたところ、この松の木の上にまんまるのお月様があがっていました。ところが、東の空にはもうひとつ同じようにお月様があります。
松の木の上のお月様は上がったり、下がったり・・・。驚いた親子はあわてて家に逃げ帰りました。
次の日、同じように二つの月をみた村は大騒ぎに。
そして次の満月の日、このお月様の正体を見極めようとみんなが集まりました。
松の木のお月さまは、上がったり、下がったり、そのたびに大騒ぎに。そして上に上に上がったお月様。動かなくなったと思ったら、急に落ちてきました。
「あっ!あぶない」あわてふためいて逃げた村人が、おそるおそる近寄ると・・・。
なんと大きなたぬきが、目を回してひっくりかえっていたということです。
『江戸名所図会』一番右側の二本の松の木に囲まれたのが「べんてん」堂です
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