ホーム > 文化・スポーツ > 足立区立郷土博物館トップページ > 足立を学ぶ|足立区立郷土博物館 > 古千谷妙蓮寺の番神祭(ばんじんさい)
ここから本文です。
公開日:2018年12月18日 更新日:2023年7月26日
番神祭りと星祭で厄除けを祈ります
番神堂
古千谷一丁目の妙蓮寺(日蓮宗慶山妙蓮寺)では、毎年1月17日に番神(ばんじん)祭りという祭事が行われています。
これは、番神堂で、祀られる三十番神(さんじゅうばんじん)、バンジンサマのお祭りです。
三十番神とは、三十の神々が一ヶ月三十日を毎日交替で法華経、国家などを守護するという信仰です。古代の比叡山に始まった信仰であるといわれ、一日熱田、二日諏訪、三日広田…、などというように様々な神が定められていました。中世以降に日蓮宗に導入されるようになり、法華経守護の善神として祀られ、重んじられました。
堂が開かれ、僧侶の祈祷と読経、と「東京 妙蓮寺 南無妙法蓮華経」と書かれた襷(たすき)をかけ、手に太鼓とバチを持った檀家の人々の「南無妙法蓮華経」の唱題が行われます。
番人堂での読経が終わると、境内の宝塔、稲荷社にも同様の祈祷を行います。
その後、全員で本堂へあがり、星祭が行われます。
この星祭は番神祭の一部として毎年行われているものですが、本堂のキシボテンジン(鬼子母神)への祈祷を行う、個別の行事です。鬼子母神への祈祷後、住職が参拝者一人一人の背中を呪具でさすり、厄除けを祈願します。また、最後に人名や家族の人数を読み上げ、厄除けや家内安全などの祈願を行います。
祭が終わると、参拝者は食事をし、その御守を受け取って帰ります。
この御守は枕元の上に飾っておくとその御利益があるとも言われています。
古くから行われ、檀家の人々のつながりを確認する行事です。
祭事のあとの食事
星祭の御守り
お問い合わせ