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公開日:2018年12月18日 更新日:2022年2月10日

伊興遺跡と舎人遺跡

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子持勾玉(こもちまがたま)

 

 

陸地化が進むと、人々は生活の場を台地から平地に移し、現在の足立区域にも人々が住むようになりました。毛長川(けなががわ)流域にできた自然堤防とよばれるわずかに高い土地に人びとの生活の足跡が残されています。古墳時代初頭のほぼ同じ時期に伊興遺跡(いこういせき)や舎人遺跡(とねりいせき)などの遺跡ができました。

 

伊興遺跡は滑石製紡錘車(かっせきせいぼうすいしゃ)・土製鏡・子持勾玉(こもちまがたま)・有孔円板(ゆうこうえんばん)などの遺物が出土し、古墳時代前期から後期初頭までの祭祀遺跡(さいしいせき)として知られていました。また、船の形をした形代(かたしろ)(ミニチュア、舟形)や西日本から運ばれてきた須恵器(すえき)や鉄製品などが出土したことから、毛長川を利用した水上交易の拠点であったと想像されています。

舎人遺跡も伊興遺跡とならぶ区内の代表的な遺跡です。足立区最古の古墳時代前期の方形周溝墓(ほうけいしゅうこうぼ)、古墳時代終末期の集落跡と鍛冶(かじ)工房跡、中世の火葬墓などが発見されています。

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滑石製紡錘車(かっせきせいぼうすいしゃ)

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形象埴輪(けいしょうはにわ)と円筒埴輪(えんとうはにわ)

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魚網のおもりとして用いられた土錘(どすい)

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須恵器(すえき)

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