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公開日:2018年12月18日 更新日:2018年12月18日
五色桜の様子を伝える彩色絵葉書
明治19(1886)年3月、後に江北村の初代村長となる清水謙吾が中心となり、開花の期間が長い八重の里桜78種3225本が長さ3200余間(約5.8キロメートル)の熊谷堤(荒川堤)に植えられました。この資金は関係地元民が出し合いました。
花見のために、荒川(現隅田川)には多くの乗合船が出たり、定期航路が臨時便を江北まで延長したりして、多くの花見客で賑わいをみせました。五色桜の名は、当時の新聞に「五色に彩られ」と記事が紹介されたことにはじまるといいます。また、明治45(1912)年にワシントンポトマック河畔に送られた桜の苗木は、江北五色桜から接穂(つぎほ)がとられて生育されました。
大正13(1924)年には国の名所に指定されましたが、荒川放水路の建設、環境の悪化、戦中・戦後の荒廃を経て五色桜は衰退しました。昭和56(1981)年2月ナンシー・レーガン大統領夫人から送られた桜(レーガン桜)が舎人公園に植樹され、同年にはポトマック河畔から桜の里帰りも実現し、区内各地の公園・学校などに植えられました。
荒川堤桜碑(都市農業公園)
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