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公開日:2018年12月18日 更新日:2020年8月8日
街道ぞいの宿場だった千住には商家(商人が住む家)が多くありました。
商家の入り口は、人通りの多い道に面しています。細長くつづく店のおくには、家族の住まいがありました。
街道沿いの商家のしき地は、はばがせまく、おく行きが広いことが特徴です。店には品物を出して客に見せたり、お金の計算をする帳場と、荷物をほどいたり、作業をする土間があります。店と住まいのあるたてものの後ろには、商品等をしまっておくくらがあり、屋根瓦のおかげで防火にすぐれていました。
商家には店や家族のためにはたらく番頭、小僧、女中などがいる場合もあります。
★番頭(ばんとう):商家ではたらく人たちのリーダー。
★小僧(こぞう):商家などにやとわれ、ざつ用をしてはたらく少年。
★女中(じょちゅう):りょうりやそうじ、せんたくなどの家事をてつだう女性。
商家のつくりを伝える千住四丁目の横山家
1932年ころの本木の農家
農家のつくりは農作業がべんりになるよう作られています。
広い土間があり、雨の日や夜の仕事として、ワラ細工などの作業ができる作業場所になります。
土間の上の天井うらは、ワラや料理の道具などをしまう場所でした。土間の床から一段上がった、板がはられた場所は勝手といい、家族の食事やくつろぎの場所になります。
明治から大正時代の家には、いろりもありました。炭やまきに火をつけて空気をあたためたり、ナベをかけて食べ物をにたりするのに使いました。
また、住まいのほかにも、農業の道具をしまう納屋(なや)や便所などのたてものが土地の中にあります。
このような家の屋根は、ワラやカヤでおおったものがほとんどでした。
★ワラでおおった屋根は「ワラぶき屋根」、カヤでおおった屋根を「カヤぶき屋根」と言います。
農家の土間と勝手
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