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公開日:2026年6月18日 更新日:2026年6月18日

学校施設における耐用年数評価の実施状況について

学校施設をさらに安全に長持ちさせるため、また建設費高騰に対応するために、改築・大規模改修費の分散化を図り、学校施設の改築・大規模改修計画をより持続可能なものとする手法として、「耐用年数評価」を実施しています。

「耐用年数評価」とは

耐用年数評価とは、鉄筋コンクリート造建築物の柱や梁、耐力壁から1校あたり100か所程度のコンクリートコア供試体を採取し、コンクリートの中性化(*)の進行状況を検査することで、建築物を構成する躯体の劣化状況を評価するしくみです。
評価結果により、対象校の目標使用年数を確認できるだけでなく、把握した劣化状況の情報を活用し、学校を長持ちさせるための適切な改修と維持管理の実施につなげていきます。
 

*「コンクリートの中性化」とは
大気中の二酸化炭素がコンクリート中に侵入し、コンクリートを表面部分からアルカリ性から中性に変えていく現象のこと。鉄筋周囲のコンクリートが中性になることで鉄筋の腐食が始まり、鉄筋コンクリートの耐久性が低下します。

 

学校施設の目標使用年数の延長方針について

耐用年数評価の実施結果に基づく各学校施設の目標使用年数の延長について、以下の方針のとおり考え方を整理しました。

(1)評価実施校の耐用年数が「20年以上」の場合

目標使用年数を最長20年延長します。
耐用年数は、調査時点以降も「適切な管理が施される」ことを前提とした評価年数であるため、例え100年超といった長期間の耐用年数評価が得られた場合でも、評価年数よりも短いスパンで実際の劣化状況をチェックしていきます。

 

(2)耐用年数が「20年未満」あるいは「評価不能」だった場合

鉄筋腐食状況が「軽微」(鉄筋腐食グレード1から2)だった場合に限り、防水性を向上させて鉄筋腐食を抑制する外壁等の塗装・補修工事を速やかに実施することを必須条件とし、目標使用年数を最長20年延長します。また、外壁や柱などの躯体の劣化状況について、学校施設点検時等に詳細に注視していきます。
なお、鉄筋腐食状況が「軽微」でなかった場合(鉄筋腐食グレード3から5)は、目標使用年数の延長の可否や必要な修繕方法、改築の要否等について、必要に応じて専門家の意見等をさらに聴取しながら個別に検討していきます。

 

(3)再評価の実施について

目標使用年数を延長した学校は、延長後の年数に到達する前に再度その時点で耐用年数評価を実施し、再評価を受けることとします。

耐用年数評価の実施状況

(1)耐用年数評価(耐用年数・鉄筋腐食状況)の結果

No 評価実施年度 学校名 建築年

圧縮強度

N/m平方メートル

耐用年数(棟)

 

鉄筋

腐食

状況

(*)

評価不能

20年未満

20から

50年

51から

100年

100年超 棟数計
1 令和7年度 東島根中学校 S34 14.6 1 0 1 0 5 7 1から2
第十二中学校 S35 16.8 0 0 1 1 4 6 1から2
第四中学校 S36 14.3 1 0 0 0 5 6 1
第九中学校 S36 14.3 0 0 2 0 4 6 1
中川小学校 S37 13.3 0 0 0 0 5 5 1から2
花畑小学校 S38 9.5 1 0 0 0 8 9 1から2
第十四中学校 S39 10.8 1 1 0 0 5 7 1
棟数合計 4 1 4 1 36 46

*鉄筋腐食状況は、1(軽微)から5(重大)までの5段階で判定されます。

 

(2)「耐用年数」=「寿命」ではありません

「耐用年数」とは、コンクリートの中性化がごく一部の最外側鉄筋に到達する期間です。
一方で、建築物の「寿命」とは、鉄筋の錆が進行して鉄筋とコンクリートの強度が大幅に低下し、重大な劣化や損傷が発生することにより、使用不能な状態となる時点であり、一般的に「耐用年数」<「寿命」となります。
つまり、中性化が鉄筋まで及んだ時点でも鉄筋の腐食が軽微であれば、構造部材の構造性能は十分な余裕を有している状態と言えます。

 

(3)耐用年数評価における「評価不能」とは

すでに中性化が鉄筋にまで到達している場合は、具体的な年数推定ができないため、耐用年数評価では「評価不能」(=年数表示なし)となります。
この場合でも、鉄筋腐食が軽微であること等が確認されれば、引き続き対象建築物は使用可能と日本建築センターから見解が示されています。
鉄筋腐食を抑制するため、含水率を一定以下に保持するなどの適切な改修工事を実施し、定期的に点検と補修を継続することで寿命(=使用可能期間)を延長させることが期待できます。

 

(4)耐用年数評価前後の学校施設目標使用年数の期限

耐用年数評価結果を受け、学校施設の目標使用年数の延長方針に基づいて各学校施設の目標使用年数を延長した結果は、以下のとおりです。

No 評価実施年度 学校名 建築年

圧縮強度

N/m平方メートル

目標使用年数の期限

評価後

(最長)

評価前

1 令和7年度 東島根中学校 S34 14.6 R43 R23
第十二中学校 S35 16.8 R44 R24
第四中学校 S36 14.3 R45 R25
第九中学校 S36 14.3 R45 R25
中川小学校 S37 13.3 R29 R9
花畑小学校 S38 9.5 R30 R10
第十四中学校 S39 10.8 R31 R11

 

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