ホーム > 区政情報 > 広報・報道 > シティプロモーション > あだちから新聞 > 【約1年ぶりに帰ってきました!】あだちから新聞Vol.2 > 【あだちから新聞インタビュー 「商店街」も「銭湯」も。】 山田知孝
ここから本文です。
公開日:2021年12月22日 更新日:2023年8月18日
若松湯 店主
五反野駅前通り銀座会 総務部長
東京都公衆浴場業生活衛生同業組合足立支部 支部長
山田 知孝(やまだ ともたか)さん
昭和30年から続く歴史ある銭湯を父から継いだのは13年前。深夜に営業を終え、1人で風呂掃除。寝るのは明け方だが、朝9時には開店準備が始まる。
そんな過酷な日々にも関わらず、仕事の合間を縫って始めたのが「商店街」と「銭湯」を盛り上げる取り組みだ。
岩風呂の漢方薬湯はファンが多い
若松湯がある五反野駅前通りには約50店舗の商店が軒を連ねる。山田さんが商店街と関わり始めた当初は、お店同士の関係は希薄だった。1軒1軒粘り強く会って回るうちに、いつしか優しく受け入れられるようになった。それまでは福引きくらいしかイベントらしいイベントはしていなかったが、子どもたちの仮装パレードと区立第十一中学校吹奏楽部のマーチングバンドとのコラボなど、さまざまなイベントを行った。
商店街の活性化についてみんなで集まり話すのは商店街の老舗喫茶店「絵瑠座」
観光資源があるわけではないし、五反田と間違われることもあるけれど、「ごたんだじゃないよ、ごたんのだよ」というユーモアのあるフレーズで盛り立てる。まちの様子も変わってきている。まちを歩く若いファミリーが増えてきたし、商店街の活動にも若い人が加わって今までにないアイデアが生まれている。今後は「音」をテーマに継続性のあるイベントを企画し、「なんにもない五反野」から「音のあるまち五反野」にしたいと語る。
商店街を歩くとたびたび知り合いに出会う
高度経済成長期、区内の銭湯の数は今の5倍以上あった。銭湯は、お風呂に入って疲れをとる癒しの空間であるだけでなく、コミュニケーションをとることの大事さも教えてくれる、今では希少な場所だ。「銭湯の良さを若い人に広めたい。銭湯は今や絶滅危惧種。これ以上銭湯を減らしてはいけない」と東京都浴場組合足立支部の活動にも取り組んでいる。
その活動の1つが「江戸銭湯香り湯プロジェクト」。足立区五反野を拠点に全国各地の農家と繋がりを創り、野菜の販売を行っているKAZENO HITOとのコラボで企画されている。台風被害にあったりんごを季節湯に使うなど、環境にも配慮し、地方で頑張る農家さんを応援したいというKAZENO HITOの思いと、季節を感じるお風呂を楽しんでほしいという山田さんの思いが重なり、実現した。りんご湯の他にも、かぼす湯やいぐさ湯など様々な香り湯が足立のまちの人々に楽しまれている。
コロナ禍の影響で銭湯のお客さんは減ってしまったが、新しい発見もある。今まではあまり多くなかった若いお客さんが増えてきているという。銭湯の良さが若い人に少しずつ広まりつつあるようだ。
肌にやさしい軟水の湯が人気
若松湯だけでなく、山田さんが商店街の他のお店や、他の銭湯も一緒に盛り上げたいと活動する原動力は何か。
自身のことを「1つのことだけをできないタイプで、好きでやっている」と語る根底には、「自分の店を良くするためには他の店も良くしなきゃだめ。回りまわって返ってくる」という思いがある。
「まだまだ、もっと変われる」と、今日も商店街と銭湯を忙しく走り回る。
1.出生地/足立区梅島
2.足立区歴/63年
3.足立区に来た理由/出身だから
4.足立区の好きなもの、こと、人/下町感。となりのおっちゃんと普通に話せる親しみあるまち
5.あなたにとって足立区とは/もっとがんばれ足立区(優秀な人が多いのにもったいない)
こちらの記事も読まれています
お問い合わせ
シティプロモーション課
電話番号:03-3880-5803
ファクス:03-3880-5610
Eメール:city-pro@city.adachi.tokyo.jp
このページに知りたい情報がない場合は