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公開日:2021年1月28日 更新日:2022年12月22日

【舎人エリアの情報を発信するWebマガジン

トネリライナーノーツ 編集長  大島俊映さん(全學寺副住職)

トネリライナーノーツトップページ画像

知られざる魅力がまだまだあるから

足立区の、交通の便がちょっと・・・と言われていたエリアに、南北にまっすぐに走る日暮里・舎人ライナーができたのが2008年(平成20年)。日暮里駅から見沼代親水公園駅までの13駅を約20分ほどで結び、むしろ都心に近いエリアになった。

このエリアの情報を発信するWebマガジン「トネリライナーノーツ」。ちょっとカッコイイ、白いバックに細い線のロゴマークが描かれたホームページ。この沿線には、本や雑誌・Webでは紹介されていない魅力がまだまだある、だから発信するのだと、ホームページに書かれている。2019年12月にスタートし、コロナ禍に直面する地域を、オンラインでの情報発信で応援して来た。

「トネリライナーノーツ」は編集部3人とサポーターズ20人ほどで運営されているが、編集長で仕掛け人のひとり、全學寺副住職の大島俊映さんに話を聞いた。全學寺(足立区古千谷本町2-22-20)は、1490年創建、大島さんは33世となる予定だ。このまちで代々、生まれ育ち、自分自身も地域の人に育てられてきた。「だから地域に貢献したいという思いは強いです」と大島さんは言う。

大島さん

「地域で生きる人の幸せというのは、夢中になって何かに取り組むこと。そして、その人を応援する人がいること。人が人を応援する文化がある地域は、幸せな地域だと思うんです」(大島さん)

美味しいコーヒーから始まるコミュニティ

「トネリライナーノーツ」を始める2年前、大島さんは自身の寺の敷地内で、淹れたての美味しいコーヒーを無料で提供する「ゼンガクジ フリー コーヒースタンド」をはじめた。地域の人に美味しいコーヒーを飲んでもらいたいという気持ちはもちろん、ここに集まる人のコミュニティをつくりたい、一緒に活動する仲間が欲しいという思いからだ。このエリアには、町会以外のコミュニティがあまりなかったのだと大島さんは言う。さらには、寺に気軽に来てもらえる風土もつくりたい。

大島さん 奥様、お子さんと

ゼンガクジ フリー コーヒースタンド

 

もうひとつの理由は大島さん自身の結婚。ご両親も元気で、副住職の奥さまの仕事は多くなかった。「嫁を応援したくて」というのがコーヒースタンドを思いついた理由のひとつでもある。奥さまとなった睦美さん(むっちゃん)は、人と話すのが大好きで、また、飲食畑の経験もあった。

毎週土日の10時から16時に、ゆるゆると開かれる、香り豊かなコーヒーとむっちゃんを取り囲むコミュニティ。「みんなの居場所になりたい。ゼンガクジ フリー コーヒースタンドをこたつにして、地域の人々が自然とそこに入ってくるようにしたいんです」と、睦美さんは「トネリライナーノーツ」のインタビューで語っている。地域をひとつの家族にする、地域の人々の居場所作り。「地域だんらん」を目指す夫婦のコーヒースタンド。ここからいくつかのプロジェクトが生まれていく。

応援は、応援を呼ぶ。

たとえば、大正大学と全學寺がコラボした「すきだっちゃ南三陸」というプロジェクト。南三陸を応援したいと考えた学生たちをコーヒースタンドに集うみんなで応援して、全學寺で写真展を開催したり復興チャリティイベントを行ったり、コロナ禍でリアルイベントができなくなってからは、劇団「ごきげん一家」との共同で、映画「えんとつ町のプペル」の主題歌をみんなで歌ってオンラインで南三陸に届けるという動画を製作したり。

全学寺

この地で1490年創建の全學寺(足立区古千谷本町)

 

また、「のむっちゃ古千谷」という、飲み会を核としたコミュニティも生まれた。日暮里・舎人ライナー沿線の飲食店で、毎月、地域の1人の人を囲んで飲む。参加者から1人100円を南三陸に募金してもらう。集まった募金は、南三陸に届ける。

そんな動きの中で生まれたのが「トネリライナーノーツ」。沿線の美味しい店を紹介する「グルメライナーノーツ」や、地域の魅力的な人や出来事、イベント情報などを紹介するコラムもある。その中に、現在は「新型コロナに負けない!地域のしなやかな女性たち」というテーマで、大学生フォトグラファー山本陸さんが、東東京地域で頑張る「女性」をオンライン取材で取材する企画も継続している。

「応援は、応援を呼ぶ。」

「トネリライナーノーツ」のトップに書かれたこの印象的な言葉。取材記事を見た人が、お店に行ったり、こんな活動をしている人がいるんだと知ったり。取材し、届けるという小さな応援が、次の小さな応援を呼ぶ場面が、少しずつ増えている。

「地域の人がチャレンジを成功させるには、物語を1.描く2.届ける3.絡める、の3ステップが必要だと思うのですが、1.はチャレンジする人ならば誰でもできるのだけど2.と3.がなかなかできない。トネリライナーノーツは、地域のプラットフォームになって、2.と3.をやっていきたい」と大島さんは話してくれた。

 

DATA:トネリライナーノーツ

https://tonerilinernotes.com/

 

 

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