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公開日:2021年1月29日 更新日:2023年1月5日

【オンラインでアートを発信!

音まち千住の縁

事務局のメンバー 今井迪代さん、西川汐さん、吉田武司さん、櫻井駿介さん、長尾聡子さん(左から)

発足10年目の“音まち”

区民参加型のまちなかアートプロジェクトを行う「アートアクセスあだち 音まち千住の縁(通称:音まち)」が立ち上がったのは2011年。千住地域を中心にアートプロジェクトを行い、そこで生まれた物語は数知れず。

アートを通じて‘’人と人‘’との縁を紡ぎながら、アートがないと言われていたまちに、アートをぐっと身近なものへと溶け込ませていった。

そして、発足10年目にして東京2020大会が開催される2020年。“アートのまち足立”を目指し、4月の大規模アートプロジェクトを皮切りに「いざまちを盛り上げよう!」としていた矢先、コロナが猛威を振るい、大規模アートプロジェクトはすべて中止という無念の結果に…。

だが、想いはそこで終わらなかった。

「立ち止まって、へこむことはなかった」と音まちの企画・運営を行う「NPO法人音まち計画」の事務局長である長尾さん。前を向き、新たなチャレンジを続けていった。

“リアルの場が作れないのなら、オンラインだ”。


オンラインでシャボン玉を届ける!

音まちの企画の中でも、区民から最も人気のあるプロジェクトの一つといえば、シャボン玉のアートプロジェクト大巻伸嗣「Memorial Rebirth 千住(通称:メモリバ)」。大量のシャボン玉で、見慣れたまちの風景を一変させるパフォーマンスは見るものを魅了させる。

そのパフォーマンスを陰で支える区民ボランティアスタッフ「大巻電機K.K.」。中止決定後も「メモリバを通じてまちを元気づけ、子どもたちに笑顔を届けたい」との思いから、定期的にオンライン会議を開き、“今できること”を考え続けた(会議はときに遅くまで白熱することも)。「コロナ禍でやりたいこと!ネタ帳」なるものも作成し、アイデアを出し合っていったそうだ。

そして、そのアイデアから生まれたのが「メモリバ学校の昼やすみ」という新たな企画。メモリバの象徴であるシャボン玉や、大量のシャボン玉の中で、輪になって踊るメモリバの風物詩「しゃボンおどり」などからインスピレーションを得た「割れにくいシャボン液の作り方」や「消しゴムハンコでしゃぼん玉をつくろう!」、「しゃボンおどりをおどろう!」など、おうち時間を楽しんでもらう遊び動画を計8本制作。多くの方に楽しみを届けた。チーム一丸となって短期間で作り上げた想いの結晶を、ぜひご覧いただきたい。きっと元気をもらえるはずだ。

「メモリバ学校の昼やすみ」の動画はコチラ↓   

https://aaasenju3.wixsite.com/mrshabonodori/blank-4

メモリバ学校の昼休み

メモリバ動画キャプチャー画像

短期間で準備。そして全世界へオンライン配信!

オンラインを積極的に取り入れた音まちの企画はメモリバだけに留まらない。だじゃれと音楽のコラボで軽快な音を奏でる「千住だじゃれ音楽祭」も元気を与え続けたプロジェクトだ。

船や電車、街なかで演奏を繰り広げながら千住スポーツ公園を目指し、最後はド派手に千住(せんじゅ)で1010(せんじゅう)人の大規模演奏を実施する予定だったこの企画。本番予定だった5月31日に「せっかくならなんかやりたいね」と企画のディレクターである作曲家・野村誠さんから提案がもち上がり、オンライン演奏会「第4回だじゃれ音楽研究大会」を急遽開催した。

1か月と短い準備期間だったにもかかわらず、海外からも音楽家たちがオンラインで参加する演出や、このプロジェクトに関わる有志メンバー「だじゃれ音楽研究会(通称:だじゃ研)」が急遽制作した“クスッ”と笑える動画を披露するなど、音楽を通じて、笑いと希望を与える“だじゃれ音楽”の力を存分に発揮。足立のアートを区外、そして世界へと広げるきっかけにもなった。

オンライン演奏会の様子

オンラインは苦手…それならば。

また、オンライン企画はだじゃ研メンバーの結束力をさらに深めるきっかけにもなった。

「オンラインは苦手なので、私は参加できないです」。

メンバーの中には、デジタルが苦手で参加できない人がでてきた。

「それならば」。

すぐさま、Zoomの操作マニュアルを作成。さらには、途中参加や通信が途切れた場合でも音楽に参加できる環境と場づくりを新たに構築。取り残されたメンバーの参加を可能にした。

アートを通じて人と人の縁をつなげてきた音まちにとって、こういった助け合いやつながりというのは財産であり、新たな可能性を広げるパワーの源となっている。

新たなパワーが“アートのまち足立”のチカラに

“リアルの場が作れないのなら、オンラインだ” で動いたコロナ禍の音まち。

オンラインでの活動は、音まちの新たな可能性や裾野を広げる機会となり、普段参加できない遠方に住んでいる方や社会人、そして国を超えての参加を可能にし、新旧の担い手がこのコロナ禍で融合した。

パワーが重なり、新たな企画を生みだしていく音まち。

進化を続け、“アートのまち足立”をさらに深めるチカラへと覚醒している。

2021年はどんな記憶を刻んでいくのだろうか。ますます音まちから目が離せない。

各プログラムの写真

<オンラインミュージアム開催中!!>

現代日本における「移住と移民・多文化社会」をアートの視点を通して紹介する

「イミグレーション・ミュージアム・東京」の企画、オンライン美術館を期間限定で開催中!

 

海外にルーツを持つ人々から寄せられた約100点の作品やアーティストとの対談、国内で活動する団体とのトークセッションなどをご覧いただけます!

24時間開催中!入館は無料です。ぜひご来館ください。

下記の画像をクリック↓

 

 

 

DATA:音まち千住の縁

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