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公開日:2021年2月5日 更新日:2023年1月5日

【印刷会社が子どもたちの巣ごもりを応援

(株)丸庄

 常務取締役の鈴木成幸さん(左)と代表取締役社長の佐々木正一さん(右)

メイン

千住で創業200年を超える印刷会社の底力

創業200年を超える「株式会社丸庄」。

日本全国で200年以上続く会社は、およそ1,300社あるという。その中の1社である(株)丸庄は、中学、高校生向けの職業体験を行うなど普段から社会貢献にも力を入れている。全国に緊急事態宣言が出された4月からは、「こんな時こそ社会貢献。お客様の記憶に残る活動を」をスローガンに「丸庄で出来ることプロジェクト」を開始した。

活動の仕掛け人、代表取締役社長の佐々木正一さんと常務取締役の鈴木成幸さんに1回目の緊急事態宣言解除後の8月にお話を伺った。


子どもたちの巣ごもりを応援

 (株)丸庄はイベントのパンフレットやポスターなど、商業印刷を多く手掛けている会社で緊急事態宣言後の4月、5月は特に仕事が少なく訪問営業もできなかった。

でも、こんな時だからこそ印刷業としてできることは何か。休校になった子どもたちが、家族と一緒に楽しめることを社員一丸となって考えた。アイデアを出し合い、次々とプロジェクトを展開していった。プロジェクトは第4弾まで実施し、ホームページからの申し込みなどにより無償提供を行った。

 

◆丸庄で出来ること第1弾

【営業社員が作成した塗り絵と大きな紙】

塗り絵の写真

大きな紙に描かれた絵

大きい紙に描いてほしいとの思いから、A1サイズ(約60cm×85cm)の紙をどうしても渡したかった。以前、残紙を使ったイベントを実施したところ、子どもたちがとても喜んで絵を描いている姿を見たのがきっかけ。A1サイズという大きな紙は、身近に見かけることは少なく、印刷会社だからこそ提供できるという強みを生かしたプロジェクトとなった。

社員手作りの塗り絵は、家で出来る一番シンプルで子どもたちに人気の遊びということで決定。

 

◆丸庄で出来ること第2弾

【感染予防!手洗いポスターとバイキンばいばいシート】

手洗いポスター

手を洗うたびにシールを貼るポスターは、正しい手洗いをして感染症を予防して欲しいとの思いから。子どもたちはシールを貼るのが好き。ポスターがシールで埋まると達成感を感じ、シールを貼ることを目的にすると手洗いも楽しくなる。

 

◆丸庄で出来ること第3弾

【紙製手作りネクタイ「笑顔にしタイ」】

ネクタイ

白紙の紙でできている「笑顔にしタイ」は、自由に絵やメッセージを書き込める。子どもから似顔絵を描いたネクタイを貰うと”きゅん″!6月の父の日に、仕事を頑張るお父さんを笑顔にしてあげてほしいということで決定。

 

◆丸庄で出来ること第4弾

【折り紙】

折り紙

ヒョウ柄やシマウマの柄など珍しい模様付きの折り紙で折って、飾って、楽しんで欲しいとの思いから決定。

子どもたちの中には、作った作品と一緒に手紙を送ってくれる人も。「巣ごもり生活の楽しみになりました。ありがとうございました」というメッセージを貰い、やってよかったなという思いが社員みんなに広がった。

子どもたちが制作にかけた時間は、コロナ禍の制限が多い中でも楽しかったひと時として、きっと記憶に残り続けることだろう。

丸庄、元気に営業しています

「今回の取り組みで、社員の違った一面が見えた。こういう時だからこそ一致団結できる強さを感じた」と鈴木さんは話す。

例えば、営業時に配布しているニュースレター「月刊MARUSHO」は、メールで送ることにした。ただ送るだけではなく、映像を作って送る社員や一斉送信ではなく、お客様それぞれに向けその時々の一文を付け加えたりして送る社員もいた。

メールの最後は「丸庄、元気に営業しています」という言葉で締めくくった。「物が売れなくても丸庄やっているよ、頑張っているよという印象が残ればありがたい」と佐々木さん。

印刷業だからできることをこれからも

コロナが一旦落ち着いた7月にこの企画は終了したが、「また緊急事態宣言のような危機があればプロジェクトを再開したい」と話していた鈴木さん。

今年に入り、2回目の緊急事態宣言を受け、「丸庄で出来ることプロジェクト」を再開した。第5弾として、「紙製マスクケース」を本社がある足立区千住の飲食店に無償提供。コロナウイルス感染防止と地域の活性に少しでもお役に立てればとの思いから。

コロナの終息が未だ見えない中、社員も不安を感じているにも関わらず、少しでも多くの方に元気を与えたい、喜んでもらいたいと企画を考え、即実行できる丸庄の底力。それが200年以上続く理由なのかもしれない。

 

DATA:株式会社丸庄(足立区千住4-16-12/03-3881-2131)

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