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公開日:2020年11月25日 更新日:2022年12月16日

「大丈夫。ひとりじゃないよ!」

子育てパレット 左から副代表理事 佐藤佳代さん、遠藤光恵さん、代表理事 三浦りささん

「子育てパレット」って?

2006年から、ベビーマッサージの教室、ママの癒し、絵本の読み聞かせなどの自宅サロンを展開している。

いろいろと話す中で、泣かれるお母さんが多く、このお母さんたちのために何かできないか、不安や悩みがあるお母さんたちが、自分色の子育てが見つかる場所を作ろうと思い立ち上げた。

「子育てパレットは十人十色」「いろんな子育てがあっていい」「大丈夫ひとりじゃないよ」が合言葉。

コロナ過のフードバンク 登録者が急増

フードバンクで食料の配布を受けようとする人は、以前は秋葉原の「セカンドハーベスト(国内初のフードバンク)」まで自分で受け取りに行っていた。しかし「遠い」という声を受けて「子育てパレット」で始めることにした。

このフードバンクの登録者が3月後半から急増し、3月に60人ぐらいだったのが、8月には270人ほどに。

登録者が多くなったので、食料の配布を、月1回から2回に増やした。そこへ、外出自粛が重なったため、自動車2台で宅配を実施。この時期、3分の2は宅配で、ここの事務所での手渡しは3分の1。

子育てパレットがある梅島まで、入谷や綾瀬からも来るし、区全域からやってくる感じがした。

配付するものは、セカンドハーベストから提供してもらっているが、当初年6回と決まっていたのが、コロナでその制限がなくなり、増やすことができている。

お米は必ず配り、パン、野菜、レトルト食品などその日によって変わる。都市農業公園や花鮮(北足立市場の青果物問屋)からも野菜をもらっている。

このフードバンクは、特に経済的にも厳しいひとり親のママさんに特化している。泣きながら持って帰る人もいるし、助かりますという声もいただいた。

始めた頃は、人手が足りなくて、メンバーなどは疲れて家に帰って床で寝てしまったこともあったが、今では取りに来るママたちの中から、手伝ってくれる人が出てきている。

フードバンク

ひとりじゃないよ! 悩み相談も急増

フードバンクへの登録増加とともに、悩み相談も多くなった。今までは月3件ぐらいだったのが、月70件も寄せられるように。

〇「急に仕事が入ると子どもを一人置いていかなければならない」

〇「子どもがいるので頑張らなければいけないと思うと苦しい」

〇「良いママにならなければいけないと思い苦しい」

など、その悩みは仕事だけでなく、生活全般にわたった。

主にSNSを中心にやり取りをしているが、「チョット心配」な時はさらに電話で詳しくお話を。

「こんな時だから我慢しなくていいよ」「声に出して助けを求めてね」とSNSで流すと、また相談が増えることに。特に女性は非正規が多いので、不安は大きいようだった。

苦しい時に「助けて」と言える街に ドットリボン活動

今まで、子ども虐待のない社会を目指して「オレンジリボン」の活動をしてきたが、更にこれからは、ひとり親を含めた全てのママ達が苦しい時に助けてと声を出せる街にしたい。その活動を「子育ては十人十色」「いろんな子育てがあっていい」という思いを込めた「ドットリボン」をシンボルマークにして、全区的に展開する予定。

WEBやポップ、シールを作って、全区に配信・配付して、「大丈夫ひとりじゃないよ」「苦しいときは助けてと言っていいんだよと伝えていきたい」と代表の三浦さん。

ドットリボン

情報格差が………

仲間と繋がっているというのは強い。だが、ひとり親に限らずSNSで情報は流してきたが、その情報を取れる人と取れない人がいる。

繋がる第一歩を踏み出せない。情報格差がある。生活に追われると情報をつかむということに意識がいかず、ますます一人で悩んでしまう。そういう人にも何とか情報が届く工夫をしていきたい。

イベント情報

通年のようなイベントはできないが、つながる場づくりを8月から少しずつ増やしている。

<ママの夢サミット×オレンジリボン ママフェスタ>

  〇日時  11月27日(金曜日) 

第1部:ママの夢サミット:10時30分13時

第2部:オレンジリボン ママフェスタ:13時30分〜16時30分

  〇場所  オンライン配信・Ohanaダイニング

オンラインイベントチラシ

 

※詳しくは「子育てパレット」のホームページへ

https://kosodatepalette.jimdo.com/

 

DATA:子育てパレット (足立区梅島3-4-8-203/TEL03-5888-6943)

 

 

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