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公開日:2020年12月18日 更新日:2022年12月22日

「中学生が、手作りマスク1,000枚寄贈」

足立区立渕江中学校3年 稲子 彩さん

自分にできることを

「作って渡してみて、子どもたちや大人の皆さんの役に立てたのが嬉しかった」。朗らかな表情でそう言う。足立区立渕江中学校3年の稲子彩さん(14)が、マスクを1,000枚手作りした。寄贈先は学童保育室(桜花学童保育室、花畑学童保育室、花畑第一学童保育室)、桑袋保育園、近隣の子ども会会員など。

4月に緊急事態宣言が出され、時間にゆとりができ、自分に出来ることを探していた時だった。近所の公園でマスクをしていない子どもたちを見かけた。一方でドラッグストアに子ども用マスクがほとんど販売されていない状況を目の当たりにした。そんな時、ニュースで山形の中学生がマスクを作成している映像を見た。「これだっ!」と思い、母の由美さんにすぐにマスク作りをしたいと相談した。母にも賛成してもらい区から給付される「子育て世帯への臨時特別給付金」など、約2万円を材料費に充てることにした。

彩さんは小学生の頃からハンドメイドが好きでアクセサリーや小物を作っていた。丁度ミシンを始めたところで、手作りで小物を作るのが得意な母からマスクの作り方を教わった。布やゴムなどの材料は、母の職場の近くのお店などで少しずつ買いそろえ、4月中旬から作り始めた。母や姉の協力もあり、毎日30枚以上が出来上がった。

元気に楽しく遊んで!

近所の大鷲公園では、子どもたちの声が聞こえない時もあったが、徐々に元気な声が戻って嬉しかった。また、寄贈したマスクは当初見かけなかったが、日が経つにつれて、自分が作ったマスクをつけた子どもたちが元気に遊んでいる光景を見るようになり、作った甲斐があったなと思った。受け取った人からは「とても助かりました」と感謝の言葉などが多く寄せられた。

マスク

たくさんの人の役に立つことをしたい

彩さんは来年高校受験を控え、オープンスクールに行くことを計画していたが中止となった。そんな時、彩さんに母は「オンライン説明会など、他に方法はいくらでもある。コロナウイルスにより、今まで当たり前にできたことができなくなる。自分で考えて行動しなければならない」と、ウィズコロナを見据えた対応を話したそう。

さらに、このマスク作りを通じて、「この時代を生きていくにはどう対応していかないといけないのかを教えるのも親の務め。娘がどう生きていくか、生きていきたいかを見直す機会だと捉え、ウィズコロナ時代を生き抜くひとつのきっかけになればと思う」

そんな母の思いを胸に、「将来、コロナウイルスみたいな危機があれば、またたくさんの人の役に立つことをしたいです」と。

危機に直面した時に、誰かを思いやれる彩さんのような気持ちを持った人が、増えるといいですね。

稲子彩さん

 

 

 

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