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公開日:2021年12月22日 更新日:2023年8月18日
ひのでかだん自主管理ボランティア
澁谷美子さん(右) 母の静子さん(左)
「花壇はたくさんの人に出会え、幸せを感じることができる私のサードプレイスなんです」。
花壇の手入れを毎日行っている澁谷美子さんは話す。サードプレイスとは家庭でも職場でもない、第三の居心地の良い場所だ。
その言葉通り、花壇を囲み、大人から子どもまでごちゃ混ぜのメンバーが集まり、花の水やりや草むしり、おしゃべりで盛り上がっている。笑顔を見せながらの作業はなんだかとても楽しそうだ。
一緒に手伝ってくれる家族と近所の子どもたち
(写真は澁谷さまより提供)
入谷地域の「入谷日の出公園」にあるその花壇。
近所に住む人たちが手伝ってくれたり、苗を交換し合ったり、園児たちが花の前でチューリップの歌を歌ってくれたり。花壇という小さな場所を通じて、人と人との交流の芽が生まれている今注目の花壇だ。
ひのでかだんが生まれたのは約7年前。
草が生い茂り、殺風景で子どもを遊ばせるには不安だった公園に、「花と緑でキレイな花壇をつくることで、犯罪抑止になり、子どもたちが安心して遊べるのではないか」と母の静子さんが家族とつくったのがきっかけだった。
近所の方からはロケット公園として親しまれていて宇宙をモチーフにした遊具が特徴!(写真は澁谷さま提供)
開始当初につくったチラシ(写真は澁谷さま提供)
美子さんはその当時、区外に住んでいたため、実家に帰ったときにたまに手伝う程度。花好きな母とは違い、興味を持っていなかった。
そんな美子さんが本格的に関わり始めたのは、病気を患い、仕事をやめて実家に帰ってきた2年ほど前から。当初は、リハビリを兼ねた軽い手伝い程度の気持ちだったが、母が手入れをしながら道行く人に「おはようございます」と積極的に声かけをして顔見知りを増やしていることや、草花が成長していく楽しさに次第にはまったことで気持ちが変化。母が足腰を痛め、他の家族が忙しくなったタイミングで毎日手伝うようになった。
朝夕の手入れを欠かさずに行う美子さん
花壇の手入れは、水やりに始まり、花柄摘み、枯葉とり、掃除や害虫退治など多岐にわたる。また、朝夕の毎日の手入れはかなりの体力を使う。1人で効率的に作業できるように、舎人地域学習センターのガーデニングクラスを受講したり、東京都の助成金を活用して雑草を減らすためにレンガを設置したりと工夫を重ねていった。
レンガを設置したことで靴も汚れず、雑草も生えないようになった
毎日手探りで進める中、次第にまちの人が顔を覚えてくれ、話しかけてくれたり、1人で作業しているときには手伝ってくれたりもした。そして何より、花壇を見た人が喜んでくれる、感謝してくれることが励みになり、いつしか自分の癒しとなり、活動のやりがいになっていった。
今では入谷日の出公園は、花と植物で彩られ、人も多く集まるように。母と家族が実現したかった、“子どもたちが安心して遊べる公園”に生まれ変わった。
キレイに手入れされた花々
(写真は澁谷さまより提供)
ただ夢中で花壇の手入れを続けるうちに、
体力もつき、半年でWEB制作の仕事にも復帰でき、それから2年間活動を続けている。
「この活動をたくさんの人にも伝えたい」。
そんな気持ちが生まれ、仕事の傍ら、スキルを活かしてホームページをつくったり、SNSなどで魅力を発信。花壇を通じ、コミュニティを育てるミライの種を蒔き続けている。
(写真は澁谷さまより提供)
家族みんなで成長させてきたこの花壇には、母と家族と美子さんの想いがぎゅっと詰まっている。最近は公園に生える雑草取りもしている。
「いろいろな花とともに、色々な人々が集まるコミュニティがまちにどんどん広がってほしいです」。
美子さんの取り組みは終わることはない。
「この花壇が大好きです」と話す美子さん
1.出生地/足立区
2.足立区歴/約30年
3.足立区に来た理由/実家があるから
4.足立区の好きなもの、こと、人/緑や公園が豊かで住みやすく、素敵なカフェ、家族や友達がいるところ
5.あなたにとって足立区とは/懐かしく温かく発展するまち
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