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公開日:2025年2月3日 更新日:2025年2月3日
<花畑遺跡出土 朝鮮半島系土器(左・右:軟質土器、中央:陶質土器)>
花畑遺跡の49号落込みから出土した朝鮮半島系土器である軟質土器と陶質土器、および同一遺構から出土した須恵器(すえき)のハソウと土師器(はじき)の壺が、令和6年1月11日に足立区登録有形文化財に指定されました。
●陶質土器:有蓋高坏(ゆうがいたかつき)
高坏とは高い脚つきの小さな器です。出土した高坏は脚部は欠損していますが、本来は透かし孔のある足がついており、蓋部分もあったと考えられます。日本列島在来の須恵器と似ていますが、土器の製作方法が在来のものとは異なり、朝鮮半島で同一型式の土器が出土していることから、5世紀初頭に朝鮮半島で製作されたものであると考えられます。
●軟質土器:平底鉢(ひらぞこばち)
形状が日本列島在来の土師器と異なるだけではなく、土器の製作に使用された土を分析(胎土分析)したところ、朝鮮半島から持ち込まれたものである可能性が高いという結果がでました。軟質土器の出土報告は東京都内で初めてのことで、非常に珍しい事例です。
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