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公開日:2032年1月1日 更新日:2023年1月12日

新春特別インタビュー「POWER OF DREAM」総合格闘家 牛久絢太郎・プロボクサー 武居由樹

 

区立第九中学校出身の格闘家、牛久絢太郎選手と武居由樹選手。今年、さらなる飛躍を誓うお二人の、熱いメッセージをお届けします。

 

 

格闘技との出合い

武居選手が足立区の格闘技ジム「パワーオブドリーム」に入会したのは10歳のときですよね。

ボクシングでも世界チャンピオンになることが目標

[武居]
母親に無理やり入門させられた形なので、最初は格闘技に興味はありませんでした。嫌々やっていましたし、怖いというイメージもありました。でも、始めてみると古川会長が楽しく練習させてくれたので、自然と好きになりましたね。

牛久選手は小学1年生から柔道を始められたそうですね。

[牛久]
僕もきっかけは母親の勧めで、兄も先にやっていたのでその影響もありました。最初は格闘技というよりも柔道に興味があったんですが、小学校高学年のときに父親がテレビで格闘技を見ていて、それで僕も興味を持ち始めたんです。柔道は10年以上ずっと続けて、高校生のときに本格的に総合格闘技に転向しました。

高校生のときに本格的に総合格闘技に転向しました

 

共に区立第九中学校を卒業

お二人とも足立区立第九中学校の出身ですよね。

[武居]
そのころから部活に力を入れているスポーツが盛んな学校でした。体育の授業も楽しくて、自分の中ではちゃんと授業を受けていた方なんじゃないかと思っています。

[牛久]
学校の決まりを守ることについては、ほかの中学校と比べて厳しかったと思います。その厳しさが社会に出た今も役立っている気がします。

 

当時の校長先生は鈴木啓一先生、本田邦雄先生でしたよね。
それから、体育の市原正臣先生は今も九中にいらっしゃるそうですよ。

[武居]
あー!覚えてます。僕が通っていたときの校長先生はそのお二人でした。

[牛久]
市原先生はバスケ部の先生ですよね。お名前を聞くと懐かしいです。

 

学年は牛久選手が2つ上になります。当時からお互いに面識はあったのでしょうか。

[武居]
会ったことはありませんでしたが、同級生から3年生に柔道が強い、むちゃくちゃ怖い先輩がいるという話を聞いていました。

[牛久]
いや、僕は普通の中学生でしたよ(苦笑)。

[武居]
中学生のころは、そういった強いとか、弱いとかいう噂話が広まるじゃないですか。それで、よく知っていました。

[牛久]
僕も2つ下に格闘技が強い子がいるというのは知っていました。直接会ったことはなかったんですが、僕の先輩たちも知っているくらい有名でしたね。

 

中学のころから、お二人には格闘技のプロ選手になりたいと夢があったのでしょうか。

小学校の卒業文集に世界チャンピオンになりたいと書いていた

[武居]
そのころは『絶対になる』というよりも『プロになりたい』くらいです。小学校の卒業文集に世界チャンピオンになりたいと書いていたので夢は持っていたんですけど、本当に真剣に取り組み始めたのは高校生くらいからですね。高校でボクシング部に入ってボクシングを3年間続けて、卒業する前にキックボクシングでプロデビューをさせてもらいました。

 

 

 

[牛久]
僕は高校2年から総合格闘技を始めたんですけど、そのころは警察官になりたいという目標があったので、そこまで格闘家になるつもりでのトレーニングはやっていませんでした。スイッチが入ったのは高校を卒業してからですね。

 

互いに高め合う存在

いつから一緒に練習をするようになったのですか。

[武居]
5年くらい前ですかね?古川会長から名前を聞いて『えっ、九中出身の牛久さんですよね?』とすぐに気づきましたね。

POWER OF DREAMの古川誠一会長(中央)

[牛久]
僕が所属するジム(K-Clann)の会長が、もともと古川会長に教わっていたんです。そのつながりから、古川会長に『明日朝練があるから』と誘っていただいたんです。そこから朝練のときは一緒に練習させていただいています。最初の練習のときから会長についていったら間違いないと直感しました。実際にたくさんのことを学ぶことができて、ベルトも獲ることができました。

お互いの印象はいかがですか。

[武居]
一緒に練習していて、すごく真面目だと思います。僕って結構ふざけながら練習をやりがちなんですけど、牛久さんのストイックに取り組む姿勢は本当に見習いたいです。

[牛久]
チームを引っ張っていく力をすごく感じます。武居さんがいると、それだけで空気が締まるんですよね。その場にいるのといないのとでは全然違います。あと人間的には細かいところまで気がつくというか、周囲への気配りがすごいです。

 

地域の応援を力に

地元、足立区の印象はいかがですか。

[牛久]
足立区の人は情に厚いですよね。下町の良さがあって大好きなまちです。今でも足立区のみんなが僕のことを応援してくれますし、本当に地域の人々に感謝しています。

[武居]
トレーニングで走っているときに声をかけていただくこともありますし、地域の方がすごく応援してくれているというのを感じます。その応援が、自分にとって力になっています。

足立区でよく行っていた場所はありますか。

[牛久]
九中の近くにある公園にはよく行っていました。サッカーをやったり、みんなで話をしたり、そこからゲームセンターに行ったりしましたね。

公園と言えば、武居選手はずっと栗六公園で朝練を行っていますよね。

[武居]
練習メニューは変わっていますけど、同じ場所で10年以上続けています。苦しい思い出が多い場所なんですけど、栗六公園で育ったという意味では感謝というか好きな場所ですね。

栗六公園でのランニング

 

辛いときこそ楽しむ

現在の位置にたどり着くまでに挫折も経験されていると思いますが、お二人はどのようにして乗り越えられてきましたか。

[武居]
キックボクシングでプロデビューしてから、なかなか勝てない時期があり、向いていないのかな、と思うこともありました。でも、ずっと格闘技しかやってきませんでしたし、皆が応援してくれているのは実感していたので、もっとちゃんとやらなきゃと思って乗り越えてきました。

僕は一つのことをやり切るということを常に意識しています

[牛久]
挫折はこれまでも結構ありました。でも逃げたら何もなくなってしまいますし、逃げて新しいことを始めてもまた逃げると思ったので、僕は一つのことをやり切るということを常に意識しています。

 

 

 

 

 

子どもたちにアドバイスをするとすれば、そのあたりになりますか。

[牛久]
辛いことはみんなあると思うんですけど、諦めなければ絶対にいいこともあります。何か頑張っていることがあるのなら、未来にある良いことを信じて続けてほしいです。続けるということは本当に大事なことなので、特に子どもたちには継続の大切さを伝えていきたいです。

[武居]
夢や目標を持って、それに向かって楽しみながら一生懸命やってほしいです。上手くいく、いかないというのは関係なく、楽しみながらやってもらえたらと思います。僕の場合はそれが格闘技でした。格闘技の練習はすごく厳しいんですけど、辛いということを顔に出さずに楽しみながらやるっていうということを意識しています。

朝練からハードなメニューをこなす

[牛久]
僕も楽しむというのは、夢を叶えるためにすごく大事だと思います。楽しむのと楽しまないのとでは、結果もまったく違ってくると思うので。格闘技の練習は楽しいとは正反対の部分が多いんですけど、その中でも楽しめるモチベーションは絶対にあります。辛いときでもマイナスに考えすぎず、できるだけプラスに捉えてほしいと思います。

 

 

 

 

勝って、足立区を盛り上げたい

では、お二人の今後ですが、あらためて夢や目標を聞かせてください。

[武居]
(ボクシング転向前の)K-1では世界チャンピオンになることができたので、今度はボクシングでも世界チャンピオンになることが目標です。KO勝利をどんどん積み重ねて、足立区を盛り上げていきたいです。

[牛久]
海外の強い選手がどんどん来日しているので、そういう選手たちを倒していきたいと思います。総合格闘技だと外国人選手とはフィジカルの差が大きいので、そこをしっかりと考えながら成長していきたいですね。そして僕も足立区民として、足立区を盛り上げていきたいと思います。

 

POWER OF DREAM

 

取材協力:大橋ボクシングジム、K-Clann、POWER OF DREAM

 

 

お年玉プレゼント!(終了しました)

お年玉プレゼント

お二人よりサイン色紙や、サイン入りグッズ(「武居選手サイン入りグローブ」「牛久選手が試合の入場時に着用したTシャツ(サイン入り)」)をプレゼント!※申し込み期限:令和5年1月11日(水曜日)必着
 ⇒応募受付は締め切りました。 たくさんのご応募ありがとうございました。

 

プロフィール

牛久 絢太郎

牛久 絢太郎(うしくじゅん たろう)27歳

平成7年生まれ。小学1年生のときに兄の影響で柔道を始め、16歳で総合格闘技のジムに入会する。平成25年にプロ昇格トーナメントで優勝。同年のプロデビュー戦で勝利を飾る。令和2年に自身2度目のタイトルマッチに臨み、DEEPフェザー級王座の獲得に成功。K-Clann 所属。

武居 由樹

武居 由樹(たけい よしき) 26歳

平成8年生まれ。10歳のときにキックボクシングジム「POWER OF DREAM」に入会。高校在学中にキックボクシングでプロデビューをはたし、平成29年にK-1 で世界王座を奪取。令和2年にボクシング転向を表明し、令和4年、OPBF東洋太平洋スーパーバンタム級王座を獲得した。大橋ボクシングジム所属。

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