ここから本文です。
公開日:2020年3月1日 更新日:2020年3月1日
日本人の文化に深く根付いてきた銭湯。私たちには当たり前の、古き良き日本の風景。
そんな光景も少し視点を変えると、そこは、素晴らしいアートの世界。
足立区には、歴史あるレトロな銭湯から最新のデザイナーズ銭湯まで、個性豊かな銭湯が多くあり、「銭湯といえば足立」ともいわれるほどの「銭湯天国」です。
今回は、そんな足立区の魅力である銭湯の「アートな楽しみ方」をご紹介。アーッと驚く「アート」な世界でポカポカ温まってみませんか?
堀田湯の浴室に入ると目に飛び込んでくるのは、葛飾北斎の「桜花と富士図」のタイル絵。
そのクールビューティーな魅力は、世界的なファッション誌の撮影に使われたことも納得のインパクトです。
葛飾北斎の「桜花と富士図」
もう一方の浴室に描かれているタイル絵は、「歌川広重」の名所江戸百景「千住の大はし」。
こちらも圧倒的な迫力と色使いで、訪れた人たちを浮世絵の世界へいざないます。
歌川広重の「千住の大はし」
都内随一の広さを誇る露天風呂もおすすめ。四季折々の花も楽しめますよ。
堀田湯の露天風呂は都内銭湯の中でも随一の広さ
まさにアートなタイル絵。どちらも見てみたい。ご安心ください!
堀田湯では男湯と女湯が定期的に入れ替わります。お出かけ前にホームページでチェックしてみてください。
「堀田湯」
|
|
千住のタカラ湯は、昭和2年に開業。伝統的な宮造り千鳥破風(ちどりはふ)の堂々した構えと昔ながらの雰囲気を残す人気の銭湯です。
タカラ湯の魅力といえば縁側。「キングオブ縁側」とも呼ばれており、手入れの行き届いた日本庭園と優雅に泳ぐ錦鯉は、もはやアートの世界。
「キングオブ縁側」とも呼ばれるタカラ湯の縁側
そのノスタルジックな世界観からドラマやTVCMなどさまざまなメディアにも数多く登場し、最近では、人気女優が出演した地下鉄のTVCMでも話題になりました。
ノスタルジックな世界観も魅力
牛乳ビン片手にひと涼み。そんな非日常的な気分を味わえるアートな空間で癒されてみては。
「タカラ湯」
|
|
最近では「デザイナーズ銭湯」と呼ばれる現代風のお洒落な銭湯が多くなりました。
ここにもアートを感じることができます。
岡田湯は7年前に建て替えられた近代的なデザイナーズ銭湯。
植物園のようなボタニカルな雰囲気は、銭湯を知らなかった若い世代や女性を中心に新たな銭湯として注目を集めています。
植物園のようなボタニカルな雰囲気が特徴
ロビーには印象的な壁面の木棚が設置されており、本やオブジェがおしゃれにディスプレイされています。まるでカフェにいるような錯覚をしてしまうかも?!
ロビーの壁面ディスプレイ
モダンボタニカルスタイルのリラックス感が漂う空間でリフレッシュしてみませんか。
「岡田湯」
|
|
足立区広報番組「銭湯 あだちの小さな美術館」(外部サイトへリンク)をYouTubeで公開中。今回ご紹介した3つの趣の異なる銭湯を南フランス出身の「銭湯ジャーナリスト」、ステファニー・コロインさんが紹介する15分番組です。
このページに知りたい情報がない場合は