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公開日:2024年5月22日 更新日:2024年5月24日

アートのまち

「アートをテーマにめぐる話題の街 北千住」。フリーペーパーでそんな特集が組まれるなど、足立区、特に千住エリアは、近年アートスポットが増え、アートのまちとして注目されるようになっています。

東武線沿線タブロイド情報誌「MeMOT」。「アートをテーマにめぐる話題の街 北千住」が巻頭特集

 

アートスポットが増えたきっかけのひとつは、人とのつながりが希薄な現代社会において、アートを通じて新たな「縁(えん)」を生み出すことを目指して活動する、区民参加型のまちなかアートプロジェクト「アートアクセスあだち 音まち千住の縁」、通称「音まち」。

2011年に始まった「音まち」は、下町情緒の残る足立区千住地域を中心に、区民やアーティスト、千住にキャンパスを構える東京藝術大学の学生たちと区、NPO法人音まち計画の協働で、「音」をテーマとした様々なプログラムを実施してきました。

無数のシャボン玉がつなぐ「縁」

「音まち」の人気プログラムの一つ「Memorial Rebirth 千住」(通称メモリバ)は、現代美術作家の大巻伸嗣氏によるアートパフォーマンス。これまで足立区内の学校や公園などを会場に開催してきました。まず目を見張るのが、1分間に最大1万個のシャボン玉を発生させるバケツ型の特殊なマシン。このマシン数十台をタワーのように積み上げます。

令和5年12月3日、5年振りに開催された大巻伸嗣「Memorial Rebirth 千住 2023 東加平」(写真:冨田了平)

パフォーマンスが始まると、いつもの見慣れた会場に、無数のシャボン玉が舞い上がります。昼の部では、シャボン玉と盆踊りをかけ合わせた「しゃボンおどり」をオリジナルの歌に合わせてみんなで踊り、夜の部では、音と光とシャボン玉の幻想的なパフォーマンスに圧倒されます。

大巻伸嗣「Memorial Rebirth 千住 2023 東加平」昼の部と夜の部のパフォーマンス(写真:冨田了平)

会場を変えて開催を重ねるごとに、ファンが増え、一緒に作り上げるメンバーが広がっているメモリバ。コロナ禍を乗り越えて5年振りに実施した2023年(令和5年)のイベントでは、区民・学生など約100名のスタッフと2000名を超える来場者が集まりました。マシンを扱うチームや、しゃボンおどりを歌や演奏、踊りで彩るチームなど、多くのメンバーの協働で作るプログラムは、まちに「新たな縁」を生み出し続けてます。

アーティストが集まる

「音まち」ではこの他にも、通年で様々なプログラムを展開しています。戦前に建てられた日本家屋を千住の文化サロンとして開いている「仲町の家」では、古民家という空間に着想を得たアーティストや学生らが展覧会や演奏会などを行っています。ただ縁側に座って庭を眺める人も、アートに関心がある人もない人も、多様な人が集い、ゆるやかに縁をつないでいます。

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音まちが運営する「仲町の家」は土日月祝10時~17時オープン。

公募で集まったパフォーマーが商店街をジャックして同時多発的に歌や踊りなどのパフォーマンスを繰り広げる、千住・人情芸術祭「1DAYパフォーマンス表現街」。音楽とだじゃれを組み合わせて即興音楽とコミュニケーションを生み出す「千住だじゃれ音楽祭」。アートの視点で多文化社会を考える「イミグレーション・ミュージアム・東京」。アートという一言では言い表せない多様なプログラムで、注目を集めています。

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千住・人情芸術祭「1DAYパフォーマンス表現街」(写真:冨田了平)

各プログラムの詳細は「音まち」公式ホームページへ

江戸時代からアートのまち

このところ「アートのまち」として注目される千住ですが、近年、江戸時代後期に描かれた琳派などの美術品がぞくぞくと発見され、美術界からの注目が集まっています。江戸時代から、宿場町としての繁栄をベースに、生活の中で豊かな文化が育まれてきた「アートのまち」だったことがわかります。

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令和4年度には足立区立郷土博物館で特別展が開催された

 

 

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