都内唯一！2つの市場がある

千住をはじめとして、足立区には安くて美味い飲食店が多いなと感じている方、その理由をご存じでしょうか。理由のひとつは、仕入れ先となる２つの中央卸売市場が飲食店のすぐそばにあることです。

足立区には足立市場と北足立市場の二つの東京都中央卸売市場があります。

足立区の市場はもともとは、千住宿の「やっちゃ場」をルーツとする江戸三大青物市場の一つで、幕府御用達の市場でした。

昭和初期のやっちゃば

1945年（昭和20年）に、現在と同じ千住橋戸町で東京都中央卸売市場として「足立市場」が発足。1979年（昭和54年）には取引量の増加で施設が手狭になり、青果部門を足立区入谷に移設したことによって２つの市場に分かれました。

新鮮な魚に出会える～足立市場～

千住にある足立市場は都内で唯一の水産物専門の中央卸売市場です。

足立市場内には一般の方も利用できる５つの食堂があり、市場直送のおいしい海鮮料理などを食べることができます。また、奇数月の第2土曜日（1月は第3土曜日）には一般の方に向けて市場を開放するイベント「あだち市場の日」があり、多くの方が来場します。普段はプロが仕入れを行う市場で、新鮮でおいしい魚を卸値で購入できると好評です。

市場の日チラシ

野菜と花～北足立市場～

足立区の西側、入谷にある北足立市場は青果と花きを取り扱っています。

青果部では、プロによる新鮮でおいしい野菜の見分け方の講座など、多くの人に野菜や果物を食べてもらうための活動にも力を入れています。

北足立市場は一般開放されていませんが、年に一度、一般向けのイベント「北足立市場まつり」が開催されています。企画は年により異なりますが、野菜や果物、切り花や鉢花が販売されたり、模擬店コーナーやフラワーアレンジメント教室などが行われます（現在は新型コロナウイルス感染症の影響等で休止中）。

北足立市場