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公開日:2024年5月22日 更新日:2024年5月24日

好きにワケあり

音まち千住の縁 ディレクター 吉田武司さん

吉田武司さん

私が足立区にハマったのにはワケがあります

2015年から足立区、主に千住に住みながら「音まち千住の縁」(通称:音まち)というまちなかアートプロジェクトに携わっています。公私ともに、このまちに思うことは、「ゆたか」なまちだということ。レモンのような形をした小さなまちには、昭和レトロな呑み屋もあれば、ルミネとマルイもある。おしゃれなマンションもあれば古民家も多く残っている。都心までのアクセスも良く、大学も5つあって、歴史も深い。さまざまなひとが行き交い、さまざまなひとが夢を語るこの場所にとても魅力を感じています。

 

音まちの活動拠点でまちの文化サロン「仲町の家」で

家庭でもなく仕事場でもない距離感

もう両親も実家もない根無し草なので、地域の中に自分の居場所があることが、「ここにいていいよ」と言われているようで安心感があります。千住には、家庭でもない、仕事場でもない、ちょうど良い距離感を感じます。たとえば良く行く居酒屋では、お互いに名前も知らないけど、しれっと1品サービスしてくれたり、誕生日という言葉を聞きつけて、揚げ物の船盛ケーキを差し入れしてくれたり。

それまで東京の西側に住んでいましたが、千住は生まれ育った大阪と雰囲気が似ています。東京の西側と決定的に違うのは、ぶらっと歩いていて声かけられることがあるところ。それって、人のことを疑っているとできないと思うんです。アノニマス(匿名性)なところが好きで東京に住んでいる人には合わないかもしれないけれど自分には合う。
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千住の居酒屋は、みんなで集まって飲むことも、ひとりで飲むこともある居場所

一昨年、千住のシェアハウスに住んで、仕事(音まち)以外で飲みに行く仲間ができたことも良かった。このまち自体がぼくにとってのサードプレイス。このまちをサードプレイスと思っている人は多いと思います。だから、勝手に観光大使やってます。アート仲間にいいとこないですかって聞かれたら千住を勧めるし、住みたいって人には不動産屋さんを紹介しています(笑)。

まちを豊かにする活動ができるのがうれしい

「音まち」やってて良かったなあと思ったのは、2019年の台風のとき。柳原に住んでいたのですぐに当時のパートナーと千寿第八小学校に避難しました。不安だったけど、避難所で知ってる人に何人か会って、すごくほっとしました。まちで人と関わる今の仕事が、こういうとき生きると実感した瞬間でした。
 
音まちのイベント「Memorial Rebirth 千住」当日には全国から懐かしいメンバーが集まる

「音まち」には多くの藝大の学生が関わっていますが、卒業後も、イベントがあると全国から集まってきてくれるのはすごくうれしい。関係人口の多いプロジェクトだと思います。自分が住んでる場所で文化的な活動を増やすこと、まちをより豊かにする活動ができているのはいいなと思います。逆に言うと、仕事とプライベートを通じて自分の暮らしが豊かになってるなと思います。今すごい楽しいです。

プロフィール:よしだ たけし
大阪市出身。アーツカウンシル東京・東京アートポイント計画のプログラムオフィサーなどを経て、2015年より「アートアクセスあだち 音まち千住の縁」ディレクター。以降2015年より足立区在住。

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