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公開日:2024年5月22日 更新日:2024年6月6日

夢実現にワケあり

やわらかん’s café、やわらかアートアカデミー主宰 鈴木公子さん

鈴木さん切り抜き

私が足立区で起業したのにはワケがあります

「ヌイグルミスト」ってご存じですか? ぬいぐるみを、家族のように可愛がっている人たちです。私も釣り人だった父が亡くなったときに、ヒラメのぬいぐるみが可愛く思えてきたのをきっかけに、そのぬいぐるみを大事にするようになりました。やわらかん’s caféは、家の中につくったミニチュアカフェ。「ヌイグルミスト」達が大事にしているぬいぐるみを送っていただいてcaféに滞在してもらい、写真を撮ってアルバム化、ぬいぐるみと一緒にお戻しします。セットプランで販売しています。足立区のまちをツアーするプランなどもあります。

ぬいぐるみの写真

ぬいぐるみの写真

公園でおはなみ

マイノリティのよりどころで起業

大人になってもぬいぐるみが好きなことは「マイノリティ」だと思っていましたが、今はそれでもいいんだと思います。そして、そう思っている人がいたら「ひとりじゃないよ」「仲間がいるよ」というメッセージを込めて起業しました。この事業で起業したのが、今10歳の娘がまだ0歳のとき。託児サービスのあるコワーキングに月に数回通って準備し、娘が1歳のときに事業を立ち上げました。

鈴木さん親子

作業風景

今では娘も小物をつくってくれるなど、手伝ってくれますが、初めての子育ては大変で、今日何して遊ぼうかと悩み、朝8時から公園に行って、午前中で疲れちゃうようなこともたびたびありました。でも足立区は子育てのサポートが手厚くて、近所の子育てサロンに行ったり、住区センターの子ども向けイベントも多くて、あちこち出かけるうちにママ友ができ、ママ友の口コミ情報でホームページにも出てないようなイベントにもたくさん参加するようになりました。

足立区が夢をかなえてくれた

やわらかアートアカデミーは、五感を大事にしたアートレッスン、アートイベント等を行う活動。美大時代に感じていた、日本の美術教育、型にはめ込みすぎる指導への違和感が原点にあり、子どもたちの心を自由に解放させるアートレッスンを行っています。おかげ様でこのごろ人気で、キャンセル待ちしていただくこともあります。

アートレッスンの様子

足立区ってすごいつながりがあっておもしろいです。活動する人が多いし、みんなが面白がって受け入れてくれるし、友達の友達はみんな友達、のような感じです。相関図を書いたらすごいことになると思います。そんなつながりからお声かけいただき、「ナナシノ商店街」の仲間にも入れてもらっています。また、舎人図書館の「ぬいぐるみ夜のおとまり会」の講師などもやらせていただいています。

見えないアーケードでつながる地元ナナシノ商店街の仲間たちと、子育てカフェeatoco前で。撮影:加藤有紀

それから、足立区は、下町っぽいところや地形が平らなところ、人が温かいところなど、生まれ育った浦安と似ているという第一印象でしたが、足立区にはまた違う魅力を発見しました。浦安の郷土博物館には漁業や農業の道具が展示されていましたが、足立区の郷土博物館に行くと、掛け軸や漆器が展示されていて驚きました。お江戸、武家文化だと。足立区の人はフランクだけど品があるのはそのせいなのかと思いました。

ゆいぐるみと西新井大師

子育てしながら起業し、事業を拡げてきましたが、足立区のつながりでやってこられたと思います。足立区がずっと昔からの夢をかなえてくれました。

 

プロフィール:すずききみこ

浦安市出身。やわらかん’s café、やわらかアートアカデミー主宰。

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