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公開日:2025年6月11日 更新日:2025年6月11日

暮らすにワケあり

印象行動学者 亜細亜大学経営学部教授 タレント

美有姫/重田みゆきさん

重田みゆきさん

私が足立区に暮らすのにはワケがあります

大学教授でありながらタレント、TikToker(ティックトッカー)としてもご活躍の美有姫さん。写真は、2024年、国連開発計画(UNDP)にてスペシャルゲストとして海外招聘された時のひとコマ

 

足立区に暮らし始めたのは2009年のことです。

両親が鉄工所を営んでいた草加市で幼少期から育ち、客室乗務員時代も、子どもが中学生になるまで草加市に住んでいたので、昔から竹ノ塚駅を使っていました。子どものころにはガラが悪い印象もありましたが、ふだんからなじみがある地域ですし、治安に関しても、よく知った上で大丈夫だとわかっていたので、竹の塚に住むことにしました。子育ても、両親の介護も足立区にお世話になりました。自分の撮影スタジオも竹の塚にあるので、TikTokの撮影も竹の塚ですることが多いですし、少人数のセミナーなども全国から竹の塚に来ていただいています。

 

最近、駅が変わりましたね。今の竹ノ塚駅はむしろおしゃれになっちゃって、中目黒っぽいですよね(笑)。

オンライン研修もたくさんこなしてきた竹の塚のスタジオで取材させていただいた。さまざまな撮影機材が揃っていた

竹の塚でTikTokの撮影

スタジオ近くの竹北公園はみゆきさんのお気に入りの公園。取材日、桜が満開だった。TikTokはこの公園で撮影したものも多いそう

 

コロナ禍で講演もリアルな授業もできなくなったとき、それまでどちらかといえば敬遠していたTikTokを真剣にやってみようという気持ちになって、最高級の一眼レフカメラで撮って、それまで公開していなかったインプレッショントレーニング®︎を小分けにして面白おかしく編集してアップしたのですが、なかなか見てくれないんです。そんなある日、事務所のカメラマンがスマホをいじってたら、突然バグっちゃって。私の顔がキューって小顔になって、「何これ~」とか言って大笑いしてるので、見せてもらったら「かわいい~」ってなって、アップしたら、すごいたくさんの人が見てくれて、初めて100万回再生となりました。

 

「私、男もできるわ」って言って男バージョンでアップしたら、1時間ほどで 100万回再生いっちゃったんです。そして800万回再生になって。その後、大学に行く日があったのですが、みんなが「先生、見ました」って言ってくれて、ふだん絶対しゃべってくれないような生真面目な教職員さんまで「見てますよ」って喜んでくれたのがうれしくて、本格的にやりはじめました。中国から仕事の話があったときも、「やるならTikTokがやりたい」と話して、中国版TikTok「抖音(ドウイン)」を始めたら、1投稿だけで約7,000万回再生、200万以上のいいね!と57万件のコメントが入ったこともあります。

ネイリスト、スタイリストとしても活躍する次女のキューティシャン®︎SORAさんが当日のスタイリングをしてくれた

仲良し親子は、撮影中も笑いが絶えず

 

私が住んでいる竹の塚は、中国の方も多いので、私が近所でTikTokの撮影をしてアップしたらコメント欄に「竹の塚!」って書いてくださり話題になって。竹の塚で外食に行くことも多いのですが、中国の方が経営するお店に行くと、途中から私とわかると、餃子がたくさん出てきたりすることも(笑)。特に竹の塚の中国の方は、ホットで優しい方が多い印象ですね。

 

中国で人気があるおかげで、2024年には中国四川省成都市で開催された国連開発計画(UNDP)によるカンファレンス「Re:Think2024」に、日本から唯一のスペシャルゲストとして招待され、講演を行いました。「中小企業の日」の講演だったのですが、たったひとりの力で世界に影響を与えた女性として呼んでいただきました。話し始めた途端に観客の方々が撮影とスタンディングオベーションで、「本当に笑顔は心をひとつにするんだ」と感動して泣きそうでした。

TikTokで人気の「モテ仕草」は竹北公園のこのベンチの場所で撮影したものも多い

竹北公園の同じ場所で撮影したTikTokの1シーン。美有姫エフェクトがSNSで人気の「イケてるメンズ」モードで

足立区役所はホテル?

足立区に住み始めたときに強烈に驚いたことがあるんです。足立区役所に転居届を出しに行ったときに、区役所の皆さんの対応が良すぎて、ほんとにびっくりしたんですよ。委託で入っている会社の人まで良くて、今まで「役所」というものに対して誤解してた、と反省しました。うろうろしてると、番号チケットを取って渡してくださったり、書類を書くのに悩んでいたらそばへ来て声をかけてくださったり、「ここホテル?」と思うほど。引っ越してきて良かった、って一番最初に思ったのはそれですね。海外へ行くときのワクチン証明書もすぐやってくださったし、驚いちゃって、全国の自治体の研修に行くたびに話してるんです。「足立区に勉強に来た方がいいですよ」って。

 

まちのために働いている人がそんな素晴らしい対応をされるということは、来ている人たちの心がハッピーになるから、きっといいまちなんだろうって、最初に思ったのが区役所でした。

小さな世界平和がたくさんあるまち

今感じていることは、足立区は「小さな世界平和がたくさんあるまち」だということです。世界平和というとみんな遠いと感じるけれど、隣の人と顔を見合わせて笑うと相手の人は笑いますよね。そしたらそこに小っちゃい世界平和が生まれて、またそこに来た人が笑うと、小さな世界平和がもうひとつ生まれる。それがどんどんどんどん大きくなっていったらいつか本当に世界平和を実現できるんじゃないかって思ってるんです。だから私は、インプレッショントレーニングを通して「小っちゃい世界平和」をつくりましょうってお伝えしてるんですけど、その小っちゃい世界平和が足立区は多いなって感じてます。

竹の塚のとある歩道橋で。どこか懐かしい風景と満開の桜が絵のようだった

 

まちなかで見かけたシーンですが、デイケアのお迎えに来た方が呼び鈴を押したら「今日は行かない」って不機嫌そうにドアホン越しに言われているのに「お変わりはないですか? 明日また来ますね」って笑顔ですごくやさしく言われてるのを聞いたときや、郵便局員さんが、ポストに手紙を入れようとして手間取っているおばあちゃんの手から直接手紙を受け取っている姿とか、最近あまり見ないような場面に遭遇することが多くて、素敵だなって思っています。ドレッドヘアで個性的なファッションで、毎日竹の塚のごみ拾いをしている男性の方がいるんですが、雨の日も雪の日も毎日ごみ拾いしていて、すごいなあって思います。こういう方がいるから、高齢者が多くても、危なくないんだなあって思います。

よく通るという竹の塚のまちかどでパチリ

中途半端なまちより足立区!

足立区ってスカイツリーがあるとか東京タワーがあるとか渋谷スカイがあるとか自慢できる大きなものはないけど、そういう小さな世界平和がたくさん目にできるところだなって住んでて思うから。いやな思いをしたことはないし。すごくおしゃれな人は少ないというのも思いますけど、人を気負わせないというか親しみやすいというか。たぶん私、もう引っ越さないですね。

 

逆に、中途半端なまちより「足立区」って言った方が有名なのでいいです(笑)。私が足立区在住ってこと、皆さんけっこう知ってます。港区か世田谷区かと思ってましたとか言われるんですけど、「足立区、住みやすいですよ~」って言ってます。

 

私って、大学教授っていう意味では文化人なんですけど、TikTokなどでお笑い(?)もやってて面白いから、ちょうどお笑いの大御所出身地でもある「足立区っぽい」というイメージにあってますよね? 足立区はお財布の中身の心配をしているときでさえ、救う神のような有難いお店もたくさんあって、小さな世界平和で愛があふれています! 足立区って、私っぽいって胸を張って思います。今でもスーパーの10円つめ放題とかに並んで、ムキになってつめてますよ(笑)。

 

「足立区っぽい」って言葉がいいイメージで使われるようになったらいいですね!

美有姫/重田みゆき(みゆき/しげたみゆき)

インプレッションマスター®︎、亜細亜大学経営学部ホスピタリティ・マネジメント学科教授(専門分野:印象行動学)。東京都 荒川区出身。獨協大学卒業後、JAL 国際線キャビンアテンダントとなるが、病気で退職。子育てをしながら、JALウェイズ、丸ノ内ホテル社長室室長兼VIPラウンジマネージャーを務め、日本初インプレッショントレーナー®︎としてメディアデビュー。2009 年に足立区に転居し、現在も竹の塚に在住。テレビタレントとして、フジテレビ系列「ホンマでっか!?T V」などに出演するほか、TikTokフォロワー数 55万人、中国版 SNS(douyin)で1投稿で 7,000万回視聴と中国でも圧倒的な人気を誇る。みやぎ観光 PR 大使、いしのまき観光大使も務める。場面に応じ、美有姫/重田みゆきの2つの名前を使い分けている。

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