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公開日:2024年11月29日 更新日:2024年11月30日
東京電機大学工学研究科 修士課程2年生/区民評価委員 樋口 航生さん
小学5年生の時に大阪から足立区に引っ越してきて、今も家族とともに住んでいます。転校後はうまくやっていけるかなって不安だったし、両親も心配していたのですが、温かく受け入れてもらえてありがたかったです。大阪から転校してきて一番衝撃だったのは、「給食が美味しすぎた」こと。転校初日にホットドッグとオレンジジュースが出てびっくりしましたし、本当に美味しかったです。足立区の給食は他と全然違うと思います。当時も余ったおかずのじゃんけんをするぐらい、残す人がいないイメージです。
足立区は近くに川もあるし公園も多くて落ち着ける。東京だからやりたいことの選択肢も多い。高校は区外の学校に進学をしたのですが、都心へのアクセスが良いのも足立区の良いところだと思います。
足立区ホームページで、たまたま区民評価委員※募集のお知らせを見つけました。自分は足立区に住んでいて良かったと思っています。でも、良い印象を持っている区外の人ってやはり少ないと思っています。足立区っていいところなのに、それをもっと知ってほしいと思ったのと、足立区についてもうちょっと知りたいと思って応募しました。
足立区役所で働いている人たちが、どういう企画をしているとか、どれぐらい費用がかかっているとか、向き合えることってなかなかないですよね。各部署のプレゼンを直接聞いて、質疑応答を通して足立区が今どこに重点を置いているのか知ることができたっていう経験は、とても勉強になったと思います。令和5年度と令和6年度それぞれ7事業ずつ評価しました。働いている皆さんが頑張っていることも感じながらも、やはり意見を言わないと自分が呼ばれている意味がないよな、と思っているのでそこのせめぎ合いは大変です。
自分の年代で政策に意見できる機会がある人ってそんなにいないと思うので、そこもやってよかったと思うところです。例えば、「若者」って言葉はよく使われるのですが、じゃあ若者って何歳ぐらいの人なんだろうとか。SNSで情報発信しますって言って発信数だけ指標にしても、発信した効果を気にしないと意味ないよなとか。そういう意見を言えたこと、また翌年その意見が事業に反映されていたのは大きな経験でした。
そういう意見を吸収するシステムがあるのは、住民にとってすごい良いことだなと。ほかの自治体にはほぼないシステムだそうですね。そして、その意見を短いスパンで実行に移す機動力が足立区にはある。それは、もっといろんな人に伝わってほしいなって思います。
※区民評価委員会…区が行った各事業についての評価の客観性を高めるとともに、区民との協働・協創及び区政経営の改革を推進するために設置された区長の附属機関
中学3年生のときに通った足立区の「はばたき塾※」も貴重な体験でした。学校の授業をベースとして、その+αでどう勉強するかが大事だと思っているのですが、その+αをはばたき塾で学べたのはすごい有意義だったと思っています。テキスト代や授業料、模試の費用など全て自己負担なく通わせてもらって本当にありがたかったです。
はばたき塾に通った結果、行きたい高校に入ることができました。高校って入ってからが勝負だと思っていて、はばたき塾ではその上積みを作れたのが僕の中では大きかったです。
はばたき塾があったことからも、今の自分があると言えると思います。だから、来年からはしっかり税金を納めようと思います。給食もそうですけど、足立区の施策は進んでいてどこの区でも真似できるものではないなと思います。
※はばたき塾…成績上位で学習意欲も高いが、家庭の事情などにより塾等の学習機会の少ない生徒を中心として、民間教育事業者を利用した指導力の高い講師による学習機会を提供するもの
舎人公園は桜もネモフィラも綺麗ですごく良い。もっと人が来ても良い公園だと思うので、世間から見つかる前にしっかりと楽しもうと思います(笑)。足立区は公園が多いし、緑が多くて空が広い。都心の友達が遊びに来たら「空広いね」って言われます。家の近くにはスーパーや病院などの施設や小中学校もそろっていて生活しやすいです。
舎人公園の桜とネモフィラ
日本が発展してきた根幹に「ものづくり」があると思っていて、大学ではそのものづくりについて学びました。同じ学部には、プログラミングだったり回路だったり作れる人がたくさんいて、そんな人たちを見て自分ももう少し大学に残って学びたいなと思い大学院に進みました。4月に総合電機メーカーに就職するので、日本の新しい技術を作っていきたいです。日本が好きなので、それが自分にできる、日本への貢献なのかなって思っています。
研究に煮詰まったときやゆっくりしたいときには東京電機大学6階のルーフガーデンを利用する
東京電機大学1階のカフェラウンジのテラスで友達とお昼をとることもしばしば。サブスクで英語レッスンに取り組んだときもここに通った
東京電機大学の図書館は一見コンパクトだが、普段は収納されているたくさんの書棚をスライドして専門的な本を探すことができる
プロフィール:ひぐちこうせい
小学校5年生のときに大阪から足立区に引越し。区立小中学校を経て、中学校3年生のとき、足立区の「はばたき塾」で学び都立高校へ。のち足立区内にキャンパスのある東京電機大学へ進学。現在は同大学院に通いながら足立区区民評価委員を務める。
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