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公開日:2024年5月22日 更新日:2024年5月24日
足立いつき薬局 海老沼徹さん
外資系製薬会社に勤めながらMBA(経営学修士号)を取得したのですが、学ぶうちに経営に興味を持つようになりました。そんな折、生まれた息子が難病で手がかかることから、妻が働けない状況が続き、薬剤師でもある妻が働く場を作りたいという思いもあって2022年5月、起業しました。
息子の名前をつけた「足立いつき薬局」は、実店舗のほかに、オンライン薬局、アレルギーのある人への情報提供を行うwebメディア(アレル)を運営しています。
自分は足立区生まれですが、両親が共働きでいつも忙しく、隣のおばちゃんにずっと面倒を見てもらって育ちました。遠くにいる実のおばあちゃんより仲良くて。地域にかわいがってもらって育ったと思っているので、このまちに愛着があるし、貢献したいという気持ちが強いです。
起業は、赤字の店舗を引き継いでスタートしました。今では社員が16人になりましたが、当初は自分と70代女性の2人だけ、お客さまゼロの日もある状況でした。そんなタイミングで、足立区の起業セミナーを通して知った「創業プランコンテスト」に応募、最優秀賞を受賞。200万円の賞金をいただいたことでだいぶ助けられました。
令和5年の足立区創業プランコンテスト案内チラシ。左上が海老沼さん
同時に、区内全戸配布の「あだち広報」や「公社ニュースときめき」で紹介してもらったことは大きかったです。「すごい人だったのね」「地元の人ががんばってるから応援する」などと地域の人から声をかけられるようになりました。当時お金もなく、広告を出したくても出せなかったので、ずいぶんPRになり、来てくださる方も増えて、とても助かりました。
その後も、足立区の創業支援係からはよく連絡をいただき、いつも気にかけてくださると感じます。何か相談するとここまで調べてくれるのか、と思うほど。足立区は、行政と民間の距離が近いと思います。
地域で開催している「おくすり説明会」
薬局をはじめてからあらためて感じるのは、地域の方はフランクだし、お菓子を差し入れしてくれたり、自分が病気なのにうちの息子の心配してくれたり、応援してくれたり、足立区は都会なのにどこか田舎のようなあたたかさがあるなということ。現在2店舗目の薬局に取組み中ですが、将来的には足立区に10店舗を展開したいと考えています。
プロフィール:えびぬまとおる
足立いつき薬局代表取締役。東京都足立区出身。薬剤師。MBAホルダー。2022年5月、足立区にあるしまね薬局を事業承継、足立いつき薬局を開局。足立区の「令和4年度創業プランコンテスト」最優秀賞受賞。2023年11月、2店舗目(東保木間店)を開設。
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