ホーム > 文化・スポーツ > 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会 > オランダ連携プロジェクト > オランダ連携プロジェクト 第2弾
ここから本文です。
公開日:2018年8月14日 更新日:2024年9月18日
平成30年6月26日(火曜日)、27日(水曜日)の2日間、オランダからパラスポーツコンサルタントMarjolijn de Boer(マヨライン・デ・ブーア)氏、コーフボール指導者Dolf Nijbroek(ドルフ・ナイブルック)氏とNOC*NSF事務局の障がい者スポーツ専門家Rita van Driel(リタ・ファン・ドリエル)氏が来日。
今回は区立小・中学校、特別支援学校の教員や地域のスポーツ指導者を対象とした事業を実施しました。
提供:オランダオリンピック委員会・スポーツ連合
特別支援を必要とする人を対象としたスポーツコンサルタント
MEE(ロッテルダム)スタッフ(2012年-現在 ※2018年当時)
提供:オランダオリンピック委員会・スポーツ連合
オランダコーフボール協会(KNKV)
スポーツコンサルタント活動(1996年-現在 ※2018年当時)
提供:オランダオリンピック委員会・スポーツ連合
オランダオリンピック委員会・スポーツ連合(NOC*NSF)
障がい者スポーツプログラムマネージャー(2008年-現在 ※2018年当時)
◆オランダ国内
オランダパラリンピック委員会事務局長(2008年-現在 ※2018年当時)
◆国際パラリンピック委員会(IPC)
IPC理事会理事(2009-現在 ※2018年当時)
IPC開発委員会委員長(2010年-現在 ※2018年当時)
◆国際オリンピック委員会(IOC)
2022年大会調整委員会メンバー(2016年-現在 ※2018年当時)
障がい者とのスポーツを活用した交流や、オランダの障がい者スポーツの指導方法を学びました。また、オランダ発祥の「コーフボール」の体験会を実施しました。
【日時】6月26日(火曜日) 午後1時30分から4時45分
【場所】区立花保中学校
【対象者】区立小・中学校の教員
講習会の様子 初めてのコーフボール体験
マヨライン氏から「出来ない事を考えるのではなく、子どもたちをよく観察し、できることを考える」「身近にある道具を工夫して活用すれば、障がい者のできることも広がる」と、オランダでの障がい者に対する考え方を学びました。
ドルフ氏のコーフボール指導は、詳しいルールを教えません。まずはボールを持ってやってみる。楽しむことが第一の考え方に、規律とルールを重んじる日本の指導方法との違いに先生たちも学ぶことが多かったようです。
オランダ発祥で、バスケットボールを基に男女混合で安全にプレーできるように考案されたスポーツ。
ドリブル、一切の接触が禁止。高さがバスケットゴールより45cm高い3.0mあり、バックボードがないコーフ(オランダ語でカゴのこと)に360度どこからでもシュートができる。
オランダのスタッフが城北特別支援学校を視察しました。
【日時】平成29年6月27日(火曜日) 午前10時から正午
【場所】都立城北特別支援学校
体育の授業に飛び入り参加
肢体不自由の児童・生徒が通う城北特別支援学校で、普段の授業の様子を視察しました。2018年11月のオランダ連携プロジェクト事業に参加した児童・生徒は、2018年11月に来日したリタ氏の再訪問に大変喜んでいました。
足立特別支援学校では、体育の授業の中で、ドルフ氏のコーフボール指導を実施しました。
【日時】6月27日(水曜日) 午後2時から午後5時
【場所】都立足立特別支援学校
【対象】特別支援学校生徒(知的障がい)、特別支援学校教員
ボールを使ったコーディネーショントレーニング 上手くいったらハイタッチ
ドルフ氏の指導でまず驚いたのは、40名以上いる生徒全員にボールを渡し、一斉にトレーニングを開始したこと。順番に並び個別に詳しく指導することより、全員が一緒に楽しむことを大事にしています。
また、シュートが決まると必ずハイタッチをします。生徒とふれあい、褒めること(成功体験)が、子どもたちの自信になり、次のチャレンジに繋がっていきます。
ドルフ氏は子どもたちに詳しいルールは教えません。オランダでは、シュートを決めるにはどうしたらいいのか?どうしたら上手くいくのか?子どもたち自身が考えるよう指導しているそうです。
ドルフ氏の指導中、よく「High-five」という言葉がでてきました。通訳の方も「ハイファイブ」と訳さずそのまま使っていて、最初は理解できなかったのですが、実は「ハイタッチ」のこと。
ハイタッチは和製英語で、日本国外ではハイファイブが一般的だそうです。
体育の授業終了後にはオランダスタッフと、特別支援学校教員との意見交換会を実施しました。
参加した教員からは、
など、オランダの障がい者に対する考え方や指導方法に新たな発見があり、刺激を受けている様子でした。
地域のスポーツ指導者がパラスポーツの指導を学びました。
【日時】6月27日(水曜日) 午後7時から午後9時
【場所】足立区総合スポーツセンター
【対象】総合型地域クラブスタッフ、スポーツ推進委員、障がい者施設職員
障がい者施設の方も初参加積極的な質問も ここでもしっかり「ハイファイブ」
スポーツ推進委員や総合型地域クラブスタッフの他、障がい者関連施設の職員も参加、障がい者スポーツを学びました。パラスポーツを活用した障がい者の社会参加を目指しています。
参加者から、今後は積極的に障がい者に声をかけていこうと思ったなど、前向きな意見が多数寄せられました。
オランダでは、知的障がい者のコーフボールチームが50以上あり、大会も開かれるなど、障がい者のスポーツとしても親しまれています。
ドリブル、接触が禁止でさらに男女混合で楽しめるため、障がい者の参加や幅広い年代で楽しむスポーツとして参加者の方々に体験していただけました。
こちらの記事も読まれています
お問い合わせ
このページに知りたい情報がない場合は