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公開日:2018年5月28日 更新日:2025年7月7日
野鳥は厳しい自然の中で、自ら餌を探して生活しています。そのため、むやみやたらに人が保護したり餌を与えたりする必要はありません。過度な人の介入は、自然界のバランスを崩すのみならず、私たちの生活環境に被害をもたらすこともあります。
また、産まれたヒナの全てが成鳥になれるわけではありません。ほかの動物に襲われることもあります。しかし、ヒナを襲う動物たちも生きるために必要な狩りをしています。ヒナの生命がほかの生き物へ受け継がれていくことは、生態系の中でとても重要なことなのです。
野鳥は自然のままの状態でいることが一番の幸せです。皆さんのご理解とご協力をお願いします。
なお、鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律により、許可を得ていない者が野鳥を保護することはできません。
厳しい自然環境の中で生きている野鳥は、何かの原因で弱ったり、うまく飛べなくなったりすることがあります。かわいそうだからと無理に保護しようとすると、かえってそれがストレスとなってさらに衰弱してしまう場合があります。けがをした野鳥を見つけても、そのまま様子を見守るようにしましょう。
もしも、交通事故等の人為的な要因で傷ついた野鳥を発見したときは、東京都の担当窓口※へご相談ください。状況によっては、動物病院などをご紹介します。なお、カラス、ドバト、スズメ、ムクドリ、ヒヨドリ、カワウについては、そのまま様子を見守ってあげてください。
※東京都の担当窓口
巣立ったばかりのヒナは、うまく飛ぶことができません。そのため、枝から枝へ移るときなどに、地面に落ちてしまうことがあります。しかし、これらの大半は元気なヒナです。近くに巣が見当たらなくても、親鳥は見ており、鳴き声でコミュニケーションをとりながらヒナのもとへ戻って世話をします。人間がいると、親鳥はヒナに近づけません。そのままにして、そっと離れましょう。
道路上の危険な場所や、人の往来が激しい場所に落ちているときは、物陰や草木の根本などにそっと移してあげてください。
私たち人間は、飛び方や、野鳥としてのルールをヒナに教えることはできません。自然の中で自立していけるように育てることは、とても難しいことなのです。
巣を作り始めた時点でゴミとして処分するか、巣を作らせないことが大切です。
巣を作られないようにするためには、以下の対策が有効です。
なお、ハトの場合は、いったん手すりなどに止まって周囲の安全を確認してからベランダに入る習性があるので、止まるところにテグス(釣り糸)を張るのも効果的です。(注意:テグスに野鳥が絡まないよう、取扱いに気を付けてください。)
ハトについては、「ハトにエサをあげないで!」も併せてご覧ください。
また、ハトが巣を作ってしまった場合は、専門業者に有料で撤去してもらえます。以下の団体にご相談ください。
カラスは繁殖期になると、ヒナを守るために攻撃的になることがあります。カラスの攻撃は、人の頭を両足で蹴るというものです。くちばしで突くことはしません。
自己防衛策としては、傘をさしたり、両手を上に挙げたりすることが有効です(振り回す必要はありません)。頭上から突起物が出ていると、広げた翼が当たるため、そこから下に飛ぶことが出来ません。
被害を解決するためには、巣の撤去が必要です。巣の中に卵およびヒナがある場合は、許可なく巣の撤去および捕獲はできません。また、巣から落ちたヒナの場合も同様です。
詳しくは、「【3月から7月】カラスの繁殖期です」をご覧ください。
ハトに足環がついていた場合は、レース鳩(伝書鳩)です。足環の記号に基づいて各協会に連絡し、所有者に引き取ってもらってください。
ハト以外の野鳥に足環がついている場合は、国や研究機関が調査のために装着したものです。標識を付けた鳥の情報により鳥類の渡りや生活など様々なことがわかるのです。足環をつけた鳥が元気であれば、足環をつけたまま放してあげてください。死んで見つかった場合は、下記まで連絡してください。
野鳥は自然の中で自然のままの食べ物を食べて生きています。人にエサをもらうことに慣れてしまうと、自然の中で餌を獲得することを忘れてしまい、自力で生きられなくなってしまいます。
また、ハトなどは栄養状態がよくなることにより、一年に何度も繁殖します。数が増えすぎると鳴き声やフンなどにより、私たちの生活環境に被害をもたらします。
野鳥を守るために、野鳥にはエサをあげないようにしましょう。
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