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公開日:2016年12月21日 更新日:2016年12月21日
【扇二丁目付近のオーナー桜の様子(平成28年4月撮影)】
都内有数の桜の名所だった「荒川の五色桜」を復活させようと、平成21年度から始まった「ふるさと桜(平成五色桜)オーナー制度」。おかげ様で、本制度によって荒川左岸の土手に植樹した桜は、27年度までの7年間で458本になりました。この桜並木が末永く愛されるようにと愛称名を募集したところ多くの応募があり、選考の結果、区内在住の佐藤豊さんによる「あだち五色桜の散歩みち」に決定しました。
植樹された桜はまだ若木なので、見た目は頼りなく、このまま順調に育ってくれるだろうかと、特に猛暑の夏には不安が募ります。担当者は水やりや生育状態のチェックに心を砕いてきました。それでも、残念ながら枯れてしまった木もあり、オーナーのご了解をいただいて植え替えを行った例もあります。専門家の話では、このオーナー桜が大きく育つまで10年以上かかるそうですが、待つ時間を楽しみに変えて、その生長を見守っていきたいと思います。
9年前、区長に初挑戦する際のマニフェストに「五色桜の復活」を入れたいと考えていましたが、当時は堤防への植樹が事実上不可能だったため、やむなく断念したいきさつがあります。ところが、就任後に区から桜並木整備の要望を上げたところ、国から堤防強化部分への植樹が認められ、オーナー制度を活用しての復活が実現したのです。
かつては「荒川の五色桜」を見ようと、開花の時期になると遠方からも大勢の人々が集まったそうで、その様子が絵はがきに描かれています。当時のにぎわいはその絵はがきから想像するしかありませんが、それを自分たちの目で直接見ることができるのもそう遠い先のことではないはずです。
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